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自分の物件は今いくらで売れるんだろう?

そんな意識を忘れないことこそが「出口戦略」です(3/3ページ)

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そのため、賃貸住宅への投資では、よい出口のタイミングを逃すと、建物に依存する投資としての弱みが次々と露わになっていきます。いわゆる負動産の発生です。「儲からない」「お金がかかる」「売ろうとしても売れない」の三重苦が、ある時期を過ぎると一気に襲いかかってくるのです。それに伴い、長年積み上げてきたキャッシュフローへの毀損も、当然ですが起こり始めます。


もっとも、そうしたことは、聡明なオーナーさんであれば先刻ご承知のことです。それでも現実には、「気づいてみたら身動きがとれなくなっていた」というオーナーさんがたくさんいらっしゃるのも事実です。


すなわち、攻めの投資戦略としてだけでなく、長期的なリスク管理として、出口戦略はとても重要であるということです。


そのためには、「〇年後」を見据えたシミュレーションよりも、むしろ日頃から、
「自分の物件をいま売らなければならないとしたら、どんな収支決算となるのか」
「買い手は十分にいるのか」
これらを概算でも把握し続けておくことが、的確な判断のためにはより好ましいかもしれません。


(文/朝倉継道 参照元/ケイアイスター不動産株式会社プレリリース 画像/123RF)

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