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お隣の国からやってくるライバルオーナー。

日本の不動産を買う韓国人投資家が増加中!(3/3ページ)

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ちなみに、チョンセのほかにも、韓国には月々家賃を支払うタイプの賃貸物件も存在します。その多くはウォルセ(月貰)と呼ばれるもので、家賃のほかに、日本の敷金などに比べるとかなり高額な保証金を上乗せするかたちとなっています。そのうえで、保証金をたくさん預ける場合は家賃が低く抑えられ、そうでないと家賃が上がる仕組みです。保証金は、チョンセ同様オーナーが資金運用に回します。


もっとも、現在の日本では、チョンセのようなシステムは考えられません。ウォルセも同様です。金利が低すぎて、オーナーは利息を稼げないからです。さらに韓国でも日本を追うように預金金利は下がってきています。そのため、チョンセをやめてしまうオーナーが、いまは増えているということです。


また、チョンセの保証金については、預かり金であるにもかかわらず、オーナーが次の投資に充ててしまう例も少なくありませんでした。そうした行為を住宅価格の上昇が下支えする構造が、韓国ではこれまで長年にわたり続いてきたことによるものです。


ですが、最近はそういった古きよき(?)環境も、韓国経済の減速、あるいは成熟とともに、過去のものとなりつつあるようです。


冒頭に挙げた韓国人投資家による海外への熱い視線の要因として、以上のチョンセの衰退も、数え上げておいて間違いはないといえるでしょう。


(文/朝倉継道)

 

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