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民泊は悪?

地方の過疎化、少子高齢化、空き家問題解決の可能性(3/3ページ)

川久保文佳川久保文佳

2018/07/03

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観光の恩恵を地域でうけるために

住宅宿泊事業法では、ホテル・旅館業での宿泊と違い、住宅を宿泊へ利用するということですので、住宅や集合住宅の転用が可能です。働き方がいろいろな形になりつつある中で、住まいが収益源になるというのは、自宅介護者や子育て世代の方にも嬉しいことです。核家族化などの家族の離散によって、余ってしまった住宅なども活用できます。都心では、新しく簡易宿泊所を建てて運用する事業者も増えています。しかし、まだ、活用できるものをリフォームや転用で生かしていくというのも大切だと感じます。

大型施設では、施設内に食事や買い物施設があり、地方都市の商店街が恩恵を受けることは少ないですが、住宅に住むように泊まる民泊は、地域で食材を買い、地域で飲食をして、暮らすことを楽しむというコンセプトで広がってきたものなので、地域に収益をもたらします。旅行者の38パーセントは宿泊に費やされるという統計で考えると、家族の旅費を120万円としたときに45万6000円は宿泊費になります。それを地域の受任が得て、税金の納付とともに、地域の財源になると考えたとき、地方創生の鍵になりうると考えるべきではないでしょうか?

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この記事を書いた人

一般社団法人空家空室対策推進協会代表理事/株式会社エアロスペース CEO/ビーモア株式会社代表取締役タナメラジャパン(マレーシアスパコスメ)代表/jasmin(全国民泊同業組合連合会)理事

一般社団法人空家空室対策推進協会代表理事/株式会社エアロスペース CEO/ビーモア株式会社代表取締役タナメラジャパン(マレーシアスパコスメ)代表/jasmin(全国民泊同業組合連合会)理事 北海道函館市生まれ。現在の札幌国際大学 卒業後、リクルート住宅情報事業部にてライターを務めた後、IT企業を経て不動産関連事業へ転身。その一方で、化粧品とサプリメントのコンサルティングや専門家としてのアドバイザー務める。海外派遣先では、フィリピン・タイ・カンボジア・マレーシアなどで日本への輸出入をテーマにセミナーを行うなどマルチに活動している。

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