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後悔しない中古マンション購入時のポイント

ビー玉を使っても、床の傾きはチェックできない!?住宅購入時のチェックポイント(2/2ページ)

牧野寿和牧野寿和

2016/07/05

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管理規約でリフォームには制限がかかる場合も

最初は小さな不具合であっても、経年とともに住み心地を悪くするばかりか耐震性に影響を及ぼすこともあります。マンションは一戸建てと違い、基本的に建て替えはできません。修繕資金が貯まるまで我慢してすまなくてはいけないかもしれないのです。

また、リフォームすれば改善されるはずと思うかもしれませんが、マンションには管理規約が定められていて、専有部分であってもリフォームが認められないケースもあります。たとえば、古いマンションの設備に関する管理規約による制約を見てみましょう。

・床をフローリングに変更する場合、階下への遮音性を配慮した高い性能が必要になる
・建物自体の電気容量が小さくても、個人で勝手に容量を増やせない
・浴室のバランス釜給湯をガス給湯式ユニットバスに交換しようとしても、ベランダに給湯器を置いて配管用の穴を外壁に開けなければいけないので認められない

なお、外観に関する変更は、外壁をはじめ、ベランダや共用廊下に面しているところは基本的に認められません。どこまでリフォームが可能なのか、購入前に確認しましょう。

一戸建てと同じように、住み始めてから生活に支障をきたすような不具合が見つかっても、すぐにリフォーム資金を融通することは困難です。利便性・管理とともに、物件見学の際には不具合がないか、慎重に見きわめるようにしましょう。

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この記事を書いた人

CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士

1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。

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