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タイプごとのメリット・デメリット

素材によってこれだけ違う! 屋根のあれこれ

岩崎未来

2016/05/21

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屋根にはどんな素材が使われる?

 屋根に使われる主な素材には、以下の5種類があります。それぞれについて、メリットとデメリットを見てみましょう。

 (1)ガルバリウム鋼板…アルミニウム・亜鉛・シリコンをめっきした鋼板のこと。
 
 (2)トタン…亜鉛めっき鋼板のこと。
 
 (3)スレート…石粘板岩と呼ばれる盤を薄く加工したもの。天然の粘板岩は高価なため、人工の場合も多い。
 
 (4)セメント瓦…セメントと川砂を混ぜたモルタルを型に入れて成型した瓦のこと。 
 
 (5)日本瓦…粘土で作った焼き瓦のこと。素焼きのものや、釉をかけて焼いたものとなどがある。

「ガルバリウム鋼板」のメリット・デメリット

「ガルバリウム鋼板」は、トタンに比べると錆びにくく、瓦に比べると軽いのが特徴。また、メンテナンスが楽ちんで、長持ちするのも大きなメリットです。

 デメリットとしていちばんにあげられるのが、“高価”であること。グレードアップや追加工事で、防音性や断熱性も見込めますが、やはりその分さらにコストがかかります。また、絶対に錆びない・傷まないというわけではなく、屋根材の特性をよく理解している優秀な職人が施工しないと、すぐに傷んでしまう場合もあります。

「トタン」のメリット・デメリット

 一昔前の建物や住宅によく使われていた「トタン」は、比較的安価で非常に軽いのが特徴です。ただし錆が出やすく、いったん錆びてしまえば強度は下がってしまいますし、そもそもの耐久性もあまり高くないので頻繁なメンテナンスが必要です。雨音が響くのも気になるところです。

「スレート」のメリット・デメリット

 現在の住宅で、もっともよく見られる屋根材です。上記素材のなかで、もっとも安く施工できます。防錆性、軽量性、防音性、断熱性、すべてが「まあまあ」という感じで、大きなデメリットはありません。

 ただ、強度の面から見ると、風や地震の影響で割れやすい、という欠点があります。日本の気候風土や地震の多さから考えると、頻繁なチェックや定期的なメンテナンスが必須になります。

「セメント瓦」のメリット・デメリット

 日本瓦よりは軽く、耐久性もあるのが特徴。価格も日本瓦より安価ですし、塗装も可能です。
 
 ただし、ガルバリウムやスレートなどに比べると重量ははるかにあり、地震対策としては不向き。塗装も剥げやすいため、15~20年ごとに塗装が必要になります。

「日本瓦」のメリット・デメリット

 古くから伝わる日本瓦は、厚みがあって強度も耐久性もピカイチ。メンテナンスもほとんど必要なく、防錆性、断熱性、防音性すべてに優れ、100年もつこともざらにあります。

 ただ、いちばんのデメリットはそのコスト。これまでに挙あげてきた屋根材のなかで、ダントツに高価なのです。また、重みがあるため、地震が起きると割れたり崩れたりすることも。実際、東日本大震災が起こった後は、瓦職人が引っ張りだこになり、大忙しだったとも聞いています。また、その見た目から“純和風家屋”になるため、洋風のモダンな家を建てたい人にとってはデザイン的に「ナシ」かもしれません。

適切な屋根で素敵なマイホームを

今回は屋根の素材について考えてみましたが、前回の「屋根の形状」と併せてみると、機能的には「“日本瓦”の“切妻屋根”が最強!」ということになりますね。

 でも、ご自身が好むデザインや、その地域の気候風土、その他の条件(素材や形状によるコストの違い、太陽光パネルを設置したいといった希望の有無など)を考えて、もっともパフォーマンスの高い形状・素材の屋根を選びたいところ!

 屋根の形状や素材の特徴をよく理解したうえで、メーカーや工務店と相談してみてくださいね。

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この記事を書いた人

住宅ライター

「1級建築技能士」という国家資格を保有する昔気質の職人を夫に持つ「大工の嫁」。群馬県在住で鹿児島県出身。 都内の大学卒業後、出版社や編集プロダクションに勤務し、さまざまな実用書・書籍を手がけた後に独立。間取り図や住宅情報誌などを見るのは趣味のひとつで。都内在住中、10年で6回の引越しを経験。その後、結婚し、第一子出産後、夫の故郷である群馬県に移住。 第二子妊娠中の今、毎夜夫の仕事話を聞きながら、マイホームへの夢を募らせている。

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