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賃貸の初期費用は高い!? 安くするには内見前や契約時が重要(2/3ページ)

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交渉次第で初期費用は安くなる? 具体的なケースや事例をご紹介

これだけの初期費用を一気に支払うのは難しい……そんな方は珍しくありません。それなら、これだけの初期費用を抑えることはできるのでしょうか。大家さんや不動産会社と交渉して、抑えることができるかもしれません。ここでは、その交渉についてご紹介します。

交渉に応じてもらいやすそうなケース

空室期間の長い物件は、大家さんも早く入居者を決めたいと思っています。もしかしたら初期費用の金額を下げてもらえたり、後払いにしてくれることもあります。なかには、敷金・礼金をゼロにしてくれる大家さんもいる可能性がありますので、交渉した方が断然お得です。

交渉に応じるのが難しそうなケース

交渉に応じてくれる大家さんもいれば、もちろん応じてくれない大家さんもいます。とくに敷金についてはシビアかもしれません。敷金は退去時の原状回復費用に使用されるお金ですから、大家さんも取り損ねないように初期費用で必ず、という気持ちも分かります。

退去時のクリーニング費用は必ず支払わなければいけないの?

敷金と関係のあるお話ですが、退去時にクリーニング費用を請求されることがあります。それは、支払わなければならないのでしょうか。

クリーニング費用は、原状回復費用や清掃費用とも呼ばれ、退去時に必要となるお金です。クリーニングは、次の入居者のために、特殊な道具や薬剤を使用して徹底的になされます。また、物件の広さによって費用が変わってくるため、広い部屋にお住いの場合はやや高額になるかもしれません。

クリーニング費用の支払い時期は? 交渉ポイントはある?

クリーニング費用の支払いは基本的に退去時です。部屋の汚れ具合などを加味して費用が決定されます。入居時に敷金を払っている場合は敷金から差し引かれ、敷金ゼロの場合は全額請求されることになります。

一方で、入居とともに支払う場合もあります。大家さんが退去時のトラブルを避けるために、クリーニング費用の前払いをする場合があることを覚えておきましょう。

国土交通省が出している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、「原状回復は、賃借人が借りた当時の状態に戻すことではない」ということを明確化していますが、あくまで契約書の内容が優先されます。契約書のほとんどは、クリーニング費用は借りる側が支払うように記載されていることが多いようです。

クリーニング費用は敷金に組み込まれていた方がお得?

前述したとおり、ほとんどの場合は敷金にクリーニング費用が組み込まれています。しかし、そうでない物件もあるので注意が必要。「敷金なし」の物件に飛びついて入居してしまうと、退去時に思わぬお金を請求されることがありますので、そこは大家さんに確認してみてください。

室内消毒費も初期費用に含まれる?

「ハウスクリーニングに入ってないの?」と思ってしまいそうですが、室内消毒費とは、入居前に害虫駆除や消毒殺菌、消臭除菌する費用になります。行うのは管理会社や仲介業者、施工業者になります。

こちらは管理会社や仲介業者によって、消毒の内容や費用も変わってくるので注意が必要です。消毒専用の機械を使って丁寧に行う業者もいれば、市販の数千円のスプレーで簡単に済ませてしまう業者もいるようです。

どのケースにしろ、本来は数千円で済ませられることを1万円以上の金額がとられてしまう場合があるので注意したいところです。ですから、「室内消毒は自分でやります」と交渉してしまうのも一つの手。

例としてこんな言い方もあります。

「消毒されてしまうと肌が荒れることがあるんです。これから入居する部屋に消毒液を散布しないでください」 

こんなふうに言えば、意外と角が立たずに簡単に交渉できてしまうかもしれません。

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この記事を書いた人

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