「ぼっち」の賃貸生活を楽しくする――誰もやらないけれどやってみてよかったこと(1/4ページ)
朝倉 継道
2021/07/02
イメージ/©︎elsar77・123RF
一人暮らしは楽しいけれど寂しく緊張も絶えない
賃貸住宅での一人暮らし。それをしている人によって、いろいろな想いがあるだろう。
まずは、「楽しい」だ。理由は「自由であること」と語る人が多い。学生など若者だけでなく、例えば、離婚し、一人暮らしをはじめた40代の女性が、イキイキとそう語っているのも見たことがある。
さらに、「寂しい」。寒い冬の夜、残業疲れの重い体を引きずりながら誰もいない部屋に帰り、親から送られた宅配便の不在連絡票を手にする。涙がついこぼれ、床に……。そんなシーンも、賃貸一人暮らしにはつきものだ。
そして、これは案外自覚のない人も多いのかもしれない。「緊張」だ。職場との往復を重ねる毎日。一歩部屋を出れば、そこは家族も友人も知り合いもいない、不安な世界。隣室、上下階、窓の外、ドアの向こう、物音がするたび、それはつねに警戒の対象となる。心が一番休まるはずの自分の家なのに……。
そんな、一人暮らしのシーンのうち、「寂しい」や「緊張」は、できれば誰しも極力少なくしたいものだ。
そこで、この記事では、賃貸一人暮らしの「寂しい」「緊張」を少しでも払拭するための2つの提案を示したい。ただし、これはかなり変わった提案だ。現実感を持てない人も多いだろう。「そんなことホントにやる人いるの?」と、多分、多くの人が思うにちがいない。なので、ちょっとした夢物語として聴いてもらってかまわない。
ただ、実際にこれらを行い、毎日を楽しくした人物が身近にいるのだ。それは誰か?
私自身だ。
この記事を書いた人
コミュニティみらい研究所 代表
小樽商業高校卒。国土交通省(旧運輸省)を経て、株式会社リクルート住宅情報事業部(現SUUMO)へ。在社中より執筆活動を開始。独立後、リクルート住宅総合研究所客員研究員など。2017年まで自ら宅建業も経営。戦前築のアパートの住み込み管理人の息子として育った。「賃貸住宅に暮らす人の幸せを増やすことは、国全体の幸福につながる」と信じている。令和改元を期に、憧れの街だった埼玉県川越市に転居。