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FPを上手に選ぶ3つのポイント

マンション購入時の住宅ローンは誰に相談すればいい? いくら借りて、どう返すか不安な人は必読!(4/5ページ)

横山晴美横山晴美

2017/10/31

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FPの相談料金はどの程度が目安?


(c) Y's harmony – Fotolia

無料相談を行なっているFPもいますが、そういった場合は、保険や金融商品の販売手数料で生計を立てているか、初回相談だけ無料としており、本格的な相談は有料になる、というケースがほとんどです。

もちろん、販売手数料を得ているからといって、有効なアドバイスが受けられないと決まったわけではありません。仮に販売手数料で生計を立てていても、すすめる商品が適したものならば問題はないからです。

ただし、手数料目的になってしまっていて、販売優先になってしまっているケースもあるかもしれません。中立性や独立性を重要視するならば、有料相談のFPを探したほうがいいでしょう。

また、初回のみ無料という場合についてはどうでしょう。初回の無料相談は、どんなFPなのか、自分との相性がどうなのかを知るための時間として利用するならば有効です。ただ、満足度の高い相談を行なうためには、最終的に有料相談に移行する必要があると心得ておきましょう。

有料相談では「1時間当たり5000〜1万円」という料金設定が多いです。ただし、時間制の場合は、相談時間が増えれば料金も上がります。また、ライフプランの提案書や家計収支のシミュレーション表などの作成は別料金であるケースもあります。後から話が違うということにならないよう、具体的な金額や料金体系は個別に確認しておきましょう。

いよいよ住宅ローン相談!事前準備や用意しておくといいものは?

FPに住宅ローン相談をする場合、事前にどんな準備をしておけばいいのでしょうか。

住宅ローン相談は、住宅費だけを見ていても、適正な判断はできません。家計全体を見て、そのなかで住宅費をどのくらいにするのかという視点から返済計画を見る必要があります。

当然、収入・支出・貯蓄額の情報は必須です。支出は家計簿があれば理想ですが、家計簿をつけていない場合などは、だいたいの額を確認しておきましょう。

そして、もうひとつ大切なのが、夫婦間でお金に対する意識を共有しておくことです。

返済中はもちろん、返済が終わる20年、30年先の家計状態も確認したうえで、返済計画が適正かどうかを判断しなければなりません。そのためには、家族のライフイベントにどれくらいお金がかけるのか、また、定年後はどんな生活を送りたいのかといった、夫婦の意向を組み込むことも重要だからです。

具体的には、子どもがいる場合はその教育方針、仕事を何歳くらいまで続けるのか、定年後の住まいへの希望などを夫婦で話し合っておくことが必要です。

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この記事を書いた人

ライフプラン応援事務所代表

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。

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