ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

加入中の保険をムダにしない――保険見直しでの外せないポイント(2/3ページ)

内田 まどか内田 まどか

2021/08/06

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

 

一考の価値はアリ? 「変換制度」とは

名前が似ているため「転換制度」と間違えられやすいのですが「変換制度」というものです。

こちらは「転換制度」とは異なり、健康告知をせず保障を変える制度です。いま加入している保険金額より上回る保障をつけることはできませんが、「定期保険から終身保険」や、「逓減定期保険から養老保険に」など、保険の種類を変更することができます。

例えば、子どもが小さいうちは定期保険で大きな保障をし、子どもたちの手が離れたら終身保険に切り替える、といった使い方が考えられます。

この場合、掛け捨ての定期保険から返戻金がある終身保険に変わるため、保険料は上がってしまいますし、契約後、規定の年数経たないと制度が使えなかったり、保険期間の満了直前でも制度が使えなかったりと制約がある場合がありますが、この制度を取り扱っている保険会社に加入しているなら一考の余地はあります。

保険料の支払いをやめて保障だけを残す「払い済み保険」

保険料の払い込みが苦しい場合は、「払い済み保険」にするという方法があります。

払い済み保険は、保険料はこれ以上払わず、保険もやめないという方法です。しかし、付けていた特約はなくなり、保障額も下がります。また、変更後の保険の種類が変わる場合もあります。

保障額が減るのが困る場合は「延長定期保険」という掛け捨ての保険に変更する方法もあります。こちらは掛け捨ての定期保険にすることで保障金額はそのままに出きる半面、保険期間は解約返戻金次第なので、希望の保険期間を得られない可能性があります。

どちらもすべての保険でできるわけではなく、解約返戻金を基にするので、希望の保険金や保険期間を得られるわけではない点に注意が必要ですが、保険料を払い続けるのが大変になった時には有効な手立てです。

次ページ ▶︎ | 「解約返戻金」を利用するという方法も

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー

東京都出身。1997年にFP資格取得後、損害保険代理店・生命保険代理店・FP事務所を開業(現在、保険分野は他代理店と合併)。「万が一」のためだけではない、生きていくための保険の入り方から、住宅取得、転職、早期退職など、夢や希望を叶えるための個人相談を中心に活動している。

ページのトップへ

ウチコミ!