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医療保険の特約の付け方で、保障内容と保険料のバランスを考える

内田 まどか内田 まどか

2021/04/12

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イメージ/©jirsak・123RF

普通の医療保険に特定疾病保障を付けてバージョンアップ

医療保険は年々進化しています。多くの種類がある医療保険。皆さんはどう選びましたか?

基本的な医療保険とは、入院保険金と手術保険金が受け取れるシンプルなものです。そこにオプションともいわれる特約をつけることによって保障が広がったり、逆に限定することで保険料を安くしたりできます。具体的にはどんなことができるのでしょうか?

保障にかかわりがある「特約」といえば、「がん」「心疾患」「脳梗塞」を保障する「三大疾病保障特約」がオーソドックスなタイプです。最近ではこの三大疾病に加え、腎疾患や肝疾患、すい疾患、糖尿病、高血圧などを加えて七疾患、八疾患をも保障する特約が出ています。どんな病気でも保障する保険と比べれば、保障が限定される分保険料は安くなります。

がん保険は単独でがんだけを保障する「がん保険」もありますが、医療保険に特約としてつけられるものもあります。保障内容は、がんと診断されたら診断給付金をもらえるだけのものもあれば、抗がん剤やホルモン治療による保障、自由診療でも対応できる保障など、多くの特約が開発されています。当然ですが、これらの保障を付ければ付けるほど保険料は高くなりますが、ポイントを絞れば保険料を安く工夫することもできます。

ほかにも女性がかかりやすい病気を保障する「女性疾病保障特約」、厚生労働大臣が定める先進医療に対して保険金を出す「先進医療保障特約」、『感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律』で指定されている病気を保障する「特定感染症保障特約」も保険料が比較的安いため、特約としてつけられている方も多いのではないでしょうか。

最近では、骨髄幹細胞または末梢血幹細胞の採取手術を受けたとき保障される「骨髄移植・骨髄ドナー」、所定の条件を満たしていれば入院保険金と同等の保障をされる「在宅等ホスピスケア」、採卵や胚移植など特定の施術を受けたときに保障される「特定不妊治療」などの特約も出てきています。

それぞれの病気に必要な入院日数とは?

こうした病気に対する特約のほかに、保険期間や払い込み方法に関する特約もあります。一回の入院で払われる保険金には支払限度日数が設けられていて、30日限度、60日限度、120日限度と、保障される日数によって保険料は変わってきます。

何日にしたらよいのか悩むときは、以下の表を参考にしてみてください。これは厚生労働省が発表している「患者調査」の平成29年度の「退院患者の平均在院日数」を抜粋したものです。


出典/厚生労働省 「平成29年(2017)患者調査の概況 傷病分類別にみた年齢階級別退院患者の平均在院日数」

近年、入院日数は短期化してきてはいますが、平均在院日数を見ると、まだ一回あたりの入院を30日限度にするには心もとない状況のようです。こういったときに一部の病状が深刻な場合に備えて、「特定疾病になった時は支払限度日数を無制限にする」などの特約があります。

長期の入院のときに備える「長期入院特約」もあれば、短期間の入院でも多めに保険金をもらえる「初期入院特約」もあります。所定の病気になったときに保険料が免除される「保険料免除特約」をつければ、保険料の払い込みはなくなり、保障は続くので安心できます。

特約は保険会社によっても異なりますし、主体になる保険によって付けられるもの付けられないもの、同じ名称の特約だったとしても給付条件が異なる場合もあります。

どんな入院でも保障されて、保障金額は高く、保険料が安いのが一番良いですが、なかなかそうもいきません。そんなときは特約を味方につけ、無駄のない保険を考えてみてください。

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この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー

東京都出身。1997年にFP資格取得後、損害保険代理店・生命保険代理店・FP事務所を開業(現在、保険分野は他代理店と合併)。「万が一」のためだけではない、生きていくための保険の入り方から、住宅取得、転職、早期退職など、夢や希望を叶えるための個人相談を中心に活動している。

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