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地震災害直後の当座資金をカバー「EQuick保険」とはどんな保険?(2/2ページ)

平野 敦之平野 敦之

2021/04/19

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震度連動型保険が合う人、活用の仕方

各プランの保険金額をみてそんなに大きな金額ではないという印象を持った人も多いでしょう。この保険の必要性が比較的高い人は次のような人が想定できます。

・現預金が少なく(あるいは資産をすぐに現金化できず)被災直後の生活資金に困る人
・巨大地震のくる確率の高い地域に住んでいる人、地震保険に少しでも上乗せが欲しい人
・仮設住宅暮らしで今後も大きな地震災害が想定される地域に住んでいる人 など

現預金の少ない人などは震度6弱以上の場合と割り切れるなら、保険料次第では検討してもいいでしょう。地震保険で不足する分の上乗せが欲しい人であれば、いくつかの損保が提供している地震危険等上乗せ特約やSBIいきいき少短の地震の保険などの地震補償保険(最高900万円単独加入可能)を検討してみてください。

スマホで加入してスマホに来るメールで保険請求するということもポイントです。違う見かたをすれば、被災後にスマホを失くした、破損した場合などは請求まで最短3日というわけにはいきません。

しかし、スマホは地震災害に限らず台風などによる風災や水災などで写真を撮ったり、情報を集めたりするのに重要な役割を果たすものです。避難の際には必ず持っていくものということを覚えておきましょう。

この保険の補償は最大で50万円です。ここまでの手持ち資金に困らない人であれば加入を優先する必要はありません。微妙ラインだと思う人は、被災後のお金の価値を改めて考えてみてください。普通に生活が成り立っているときと被災後では同じ50万円でもお金のありがたさは違います。

何でも保険に加入する必要はありませんが、こうしたこれまでとは異なる発想の保険をきっかけに地震災害に備える選択肢が増えることを期待します。

 

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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