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「規制改革」「デジタル改革」の2枚看板で株価はどこまで上がるか?――今月の推奨9銘柄(3/3ページ)

望月 純夫望月 純夫

2020/11/10

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投資信託はアベノミクスを引き継ぎで、国際型が強し

菅政権はアベノミクスを引き継ぐ体制ということから、投資信託は体勢に大きな影響がないと思われる。全体としてはコロナショックによる大打撃を受けたものの、世界的な金融緩和や大型の財政投入による経済回復を促す流れに変化はないことから投資資金の流入は加速している。

ただ、資金流入は海外株式(グローバル型)投信が中心で国内株式型の流入速度は鈍いままである。

具体的には7月に新規設定されたアセットマネージメントOne「グローバルESGハイクオリティ成長株ファンド」は設定時に3830億円もの資金を集め、9月には6000億円弱まで増加。

ヤフーファイナンスで投資信託の資金流入額(月次)の上位20本のうち国際型投信信託は18本で、このうち北米型に属するのが9本で、北米型は主に米国市場に投資するタイプである。

米国企業を組み入れ運用する投資信託では、農林中金全共連アセットマネージメントが運用する「農林中金(パートナーズ)長期厳選投資おおぶね」は好パフォーマンで人気がある。

日本株では、中小型株を対象とするアクティブ運用のファンド、エンジェルジャパン・アセットマネージメントが助言するSBIアセットマネージメントの投信に注目したい。兼業投資家の投資は長期投資が原則で、長期で保有し続けられるようなためには、過度なリスクをとらないようにすることである。

コロナショックのような市場の急変は、2008年のリーマンショック、2013年の英国のEU離脱等々、数年に一度はあるものである。その都度市場から退場を余儀されないように、下げに耐えられないほどのポジション(投資残高)を持たないことも大事なポイントである。そのリスク低減のためには、インデックス連動型や定額積立型投資を利用できる。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたものです。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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この記事を書いた人

コンサルタント、ラジオパーソナリティ

1971年慶應大学法学部卒、同年山一証券入社。1985年新本証券国際部入社、パリ駐在員事務所長を経て企業部にて新規公開企業の実務に携わる。 1998年退職後、コンサルタントとして独立。著書に『株をやさしく教えてくれる本(あさ出版)などがある。フジサンケイビジネスアイ株式初級講座、ラジオ日経の「株式宅配便」のパーソナリティを務める。

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