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火災保険の賢い活用法

「破損汚損」で生活のなかで起こる事故をカバーする(3/3ページ)

平野 敦之平野 敦之

2019/11/28

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破損汚損の補償の注意点とポイント

火災保険の商品も各社同じような補償であるにもかかわらず、細かい規定は必ずしても統一されているわけではありません。

破損汚損の場合でもジュースをこぼしてパソコンを壊したというのが支払い事例に載っているものがある一方、ノートパソコンや携帯式通信機器(スマホやタブレットなど)やその付属品を対象外としているケースもあります。

壊れたら何でも補償されると思っていると当てが外れることがあります。
住宅の場合には保険の目的として主に建物や家財といいましたが、家財には一部例外があります。それが明記物件と呼ばれるものです。

明記物件とは、1個または1組の価額が30万円を超える貴金属、宝石、書画、骨董、彫刻物、その他の美術品などといいます。広義の意味ではこれらも家財ですが、いずれも金額の評価が難しいものです。保険会社によっては30万円超の金額を広げている場合もあります。

高額なプラズマテレビなどは家電製品なのでこの中には入りませんが、明記物件に該当するものがあるようならどこまで補償するのかよく検討するようにしてください。

破損汚損のリスクで、住まいが全壊になることは少ないかもしれません。代わりに物の破損や汚損が対象なので、発生頻度が多いのも特徴です。家族や住まいの周囲の状況なども考慮して設定を検討するといいでしょう。

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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