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住宅購入後にかかるお金を知っておこう

住宅購入後のリフォームとメンテナンスの費用・タイミングは? 外壁、キッチン、ユニットバスなどすべて(2/3ページ)

牧野寿和牧野寿和

2017/04/13

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一戸建てのメンテナンスとリフォームはどうする?


(図表3)一戸建てのメンテナンス時期と費用の目安

次に、一戸建てのメンテナンスとリフォームについて見てみましょう。

通常、新築住宅は築後5年ごとに細かな補修が必要になってきます。床下のシロアリを防ぐための防蟻処理や、建物外側の木部と鉄部の塗り替えなどのメンテナンスとリフォームを行なうのが一般的です(図表3)。

防蟻処理は薬剤の持続効果が5年程度ですし、建物外側と木部と鉄部は腐食が早いため定期的な塗り替えが必要になるからです。これらのメンテナンスを先送りにすると、腐食が早く進行してしまい、かえって費用が高額になりかねません。

シロアリ駆除費用の相場は、1坪当たり9000〜1万円程度、12坪程度でおよそ10万〜12万円ですが、そのほかにオプション工事が必要になり、高額な費用がかかる場合もあります。また、外壁は張り替えると200万〜300万円と幅があり、古い外壁を張り替える場合はさらに高額になることがあります。

できるだけ定期的なメンテナンスを行なうことで、予定外の高額な費用がかかることのないようにしたいところです。

なお、床下や屋根など、自分自身で調べるのがむずかしい場所は、だいたい5年ごとを目安に業者に点検を依頼し、メンテナンスやリフォームの必要があれば適切な処理を行なってもらうことが大切です。

見えない場所で腐食が進んでいたり、カビが繁殖していたりすることに気づかず、大がかりな補修工事が必要になってしまうこともありますので、定期的な点検を行なうことをおすすめします。

建て替えした場合にかかる費用は?

築年数が古くなり、傷みが目立ってきた場合、家族構成や生活スタイルが変わり、間取りの大幅な変更をしたくなった場合などには、建て替えという選択もあるでしょう。建て替えをする場合、一般的な費用の目安は坪単価50〜80万円台。30坪(約100m2)で坪単価60万円であれば1800万円くらいになります。

忘れてはならないのが建物の解体工事にかかる費用です。坪単価は地域や延床面積によって差がありますが、3.5万〜4.5万円くらいが一般的です。30坪程度の家なら約100万円が目安です。詳しくは、工務店や建築士などに相談してみてください。

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この記事を書いた人

CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士

1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。

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