ハンガリー家庭に学ぶ、オシャレで便利、たっぷりしまえる「壁収納」のアイデア(2/2ページ)
パップ英子
2016/08/14
おもちゃが散乱しやすい子ども部屋は、“壁収納”の見せどころ
出所:Tároló ötletek játékoknak( http://www.pingalok.hu/index.php/blog/96-tarolo-otletek-jatekoknak )
乳幼児や小学校低学年のお子さんがいるご家庭では、家中、子ども用の衣類やおもちゃなどであふれかえってしまう光景は、世界共通のものだと思います。
ですが、ここブダペストで、小さなお子さんがいる友人のお家にお邪魔しても、ゴチャゴチャした印象が薄く、モノが多くても空間にゆとりがあることをとても不思議に感じていました。
その理由はやはり、彼らは室内にデッドスペースをつくらないよう意識し、壁や扉を収納スペースとして多いに役立てているからなのです。
上の写真のキッズルームは、壁に木製のハンガーフックを設置して、それらをおもちゃの収納場所にしています。ぬいぐるみやプラスティック製または木製のおもちゃと、素材や見た目、種類も異なるアイテムばかりなのに壁に並べても違和感がないのは、おもちゃをしまうモノをシャビーシックなブリキ缶で統一しているからでしょう。
出所:Tároló ötletek játékoknak( http://www.pingalok.hu/index.php/blog/96-tarolo-otletek-jatekoknak )
また、とても小さな動物のミニチュアも、子ども部屋の床に散乱しがちなモノのひとつ。
小さなお子さんがいらっしゃる方でしたらきっと、このような樹脂やプラスティックでできた小さなおもちゃでつまづいた経験は一度や二度、必ずあるのではないでしょうか。
こちらのお宅では、それらのこまごまとしたミニチュアのおもちゃも、サイズぴったりの木製シェルフを取り付けて、見せながらしまう“壁収納”を徹底していますね。
ほかにも、写真右側のように、アイアンのカーテンレールを壁に設置して、S字フックを使い、黒のブリキ缶をハンギングし、それらの中にお絵描き用のペンやクーピー、色鉛筆を収納する例も!
前回のコラムではハンガリー家庭のオシャレな壁インテリアについてご紹介しましたが、今回はオシャレかつ使い勝手の良い“ハンガリー家庭の壁収納”について特集しました。
賃貸物件の場合は、壁に釘打ちNGなケースも多いと思いますが、ホームセンターなどに行くと、画鋲の穴程度で、さまざまなモノを掛けることができるフックもいろいろありますよ。
室内で大きなスペースを占める壁をデッドスペースにしないよう、上記のような壁を粋に活用した収納術をぜひ実践してみてくださいね!
この記事を書いた人
“FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)
ハンガリー在住コラムニスト。 食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。 2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。 自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン” http://www.finomagazin.com/