築100年以上で現役! パリのアパートの「古いからこそ」の魅力とは?(2/3ページ)
桑田 唯
2016/01/12
ちょっと変わったエントランス
私のアパートの造りは少し変わっていて、エントランスに入ったあと階段を上り、中庭(庭というか、広場のような感じです)に出て、中庭にあるもうひとつのエントランスに入ります。どういう経緯でこのような造りになったのかはわかりませんが、私はこの中庭の雰囲気が気に入っています。
写真は、中庭部分からふたつめのエントランスを眺めた様子です。手前にある黒い網の部分は、下の階の天窓になっています。
木でできた廊下、階段には赤いマット
廊下、階段は木でできていますが、ペルシャ絨毯のような柄の赤いマットが敷かれています。壁が薄く、隣の部屋の音もよく聞こえるアパートなのですが、このおかげで足音に関しては、そこまで大きく響き渡らずにすんでいます。
各部屋の前にも同じ柄のドアマットが敷かれています。
昔ながらのエレベーター
8階建ての建物なので、当然エレベーターも備えつけられています。エレベーターもかなり古く、扉はこのような金網になっています。映画タイタニックに出てくるようなエレベーターにちょっぴり似ているな、と思いました。
また、エレベーターのなかも狭くて、入居する際に大きなスーツケースを持って大家さんとエレベーターに乗ったのですが、かなりギリギリで大家さんとの距離が近くて少し気まずかったです。
ちゃんと動くのかな? と少し心配でしたが、特に問題は起きず、スムーズに使えました。また、金網の扉の内側にはもうひとつ透明の自動式の扉がついており、エレベーターが運転している最中も安全な仕様になっています。
また、金網の扉が開いているときにはエレベーターは動かず、エレベーターが動いているときには金網の扉が開かないようになっており、安全面にもちゃんと配慮されていました。
この記事を書いた人
インテリアコーディネーター
大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。