環境アレルギー対策で、さらに健康増進! 第13回 「ペットアレルギー対策の部屋とは」(1/2ページ)
加藤 美奈子
2021/02/17
イメージ/©︎famveldman・123RF
皆さん、日本はいま、子どもの数より、ペット(犬猫)の数が上回っていることをご存知ですか?
総務省「統計学2020年」によると子どもの総数(15歳未満)は1512万人、ペットフード協会「2018年 全国犬猫飼育実態調査」によると犬猫推計飼育頭数は1855万と、その数は子どもの総数を上回るのです。
ペットは癒しであり、家族の一員として大切に飼われている一方で、カビやダニと同じように人に健康被害をもたらす存在でもあります。
今回のコラムでは、ペットアレルギー対策ができる部屋の事例を紹介しながら解説します。
「毛」「フケ」「皮膚」「皮膚からの分泌物」…ペットのアレルゲン
ペットのアレルゲンは、犬は「毛」「フケ」、猫は「皮膚」「皮膚からの分泌物」といわれます。
室内でペットを飼われている家のハウスダスト中のアレルゲンを調べると、
ダニアレルゲン < 犬アレルゲン < 猫アレルゲン
というように種類によってアレルゲン量※が違うのです。
※出典/日本環境保健機構「環境アレルギーアドバイザー試験公式テキスト」
人のペットアレルギーの症状は、鼻水、湿疹などで親があっても子はないという場合や兄弟でも違いがあります。では、そういう家庭で実際どのようにペットを飼うとよいのでしょうか。
もしアレルギーがあるご家庭の場合、飼わないという選択肢が一番最優先かもしれませんが、今回は事例をヒントにリフォーム、新築などで活用してみてください。
この記事を書いた人
春日井環境アレルギー対策センター 代表
子どもがアレルギー起因の喘息で入退院を繰り返した経験から、2011年にアレルギーをもつ子どもの育児をサポートする任意団体を設立。2018年、春日井環境アレルギー対策センターを設立し、健康住宅建築や既存建築物の空気質測定、室内空気環境品質検査認証などを中心に事業展開。アレルギー患者を一人でも減らすべく日々活動している。資格:看護師、環境アレルギーアドバイザー、シックハウス診断士