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【セカンドライフを愉しむ】京都、伝統の花街――舞妓さん、芸妓さんとふれ合う作法(1/2ページ)

奥村 彰太郎奥村 彰太郎

2021/01/13

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文・写真/奥村彰太郎

「はんなり」の世界

「はんなり」という京言葉がある。上品で落ち着きがあり、明るく華やかなさまといった意味で使われる。元来は着物の色合いなどで使われた表現のようだが、京都の舞妓さん、芸妓さんを形容するのに相応しい言葉だ。

舞妓さんは京都の魅力のひとつだ。「だらりの帯」の舞妓さんはアイドルのような存在。京都には、祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つの花街(かがい)があり、100名近くの芸妓さん、舞妓さんが活躍しているとのこと。

しかし、一見さんお断りの世界、なかなか触れ合う機会は少ない。たまたま友人が祇園の「一力亭」で宴を開いてくれることになり、懐石料理を食べながら芸妓・舞妓の舞を鑑賞する機会があり、花街に興味を持った。その後、京都で知り合った方が企画してくれる「舞妓の会」などに参加し、華やかな着物や帯をまとった芸妓・舞妓の雅な世界やお座敷遊びは、京都の楽しみのひとつになっている。

花街には、宴会場のお座敷を提供する「お茶屋」と芸妓・舞妓を派遣する「置屋」、そして料理を作る「仕出し屋」といった分業体制ができている。芸妓・舞妓が接客をし、舞を披露したり、お座敷遊びで楽しませてくれたりする。唄や三味線を演奏する芸妓は地方(じかた)と呼ばれ、宴席を盛り上げてくれる。

芸妓さん、舞妓さんのキャリアは?

舞妓志望者は、中学校を卒業して全国各地から舞妓に憧れて京都に来て、花街の置屋に住込みで入る。1年余りは「仕込み」と呼び、置屋の手伝いや、先輩から行儀作法や花街言葉、舞踊などを学ぶ。


さまざまな芸を身につけてからお座敷に

姉さんと呼ばれる先輩芸妓や舞妓は、共同生活をしながらメンターの役割を果たす。その後、先輩に付いて、お座敷で実習、「見世出し」と呼ばれる舞妓デビューとなる。舞妓になると稽古場に通い舞や三味線、唄、華道、茶道、書道等さまざまな芸を身につけられるよう稽古に励む。

芸妓は鬘(かつら)を付けるが、舞妓は地毛で髪を結ったままの生活が続くので、1週間に1度ぐらいしか髪を洗えないそうだ。また、他県出身者にとっては抑揚の違う京都の花街言葉を覚えるのも苦労するという。


日常生活でも髪は結ったままで

舞妓を5年ぐらい続け20歳ごろになると「衿替(えりかえ)」と呼ばれ、舞妓から芸妓になる。衿の色が赤から白になり髪型も変わり、一気に大人っぽくなる。衿替が間近になると、先笄(さっこ)という髪型に変わり、お歯黒を付けて2週間ほど過ごし、その後、芸妓として真新しい鬘をつけ、お座敷に出る。


舞妓さんの可愛らしさは、芸妓さんになると妖艶さへと変わる……

芸妓になって暫くすると置屋から出て独り立ちする。芸妓を続けるには芸を磨き、洗練された接客が求められる厳しい世界のようだ。その後のキャリアは様々だが、花街を去る者もいる。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー&キャリア・カウンセラー

1953年東京生まれ、東京都立大学卒業、株式会社リクルートに入社。進学や住宅の情報誌の営業や企画・人事・総務などの管理職を務め、1995年マネー情報誌『あるじゃん』を創刊。発行人を務めた後、2004 年 ファイナンシャル・プランナー&キャリア・カウンセラーの資格を活かし、“キャリアとお金”のアドバイザーとして独立。企業研修の講師や個別相談を中心に活動中。大学の非常勤講師も務める。東京と京都のデュアルライフを実践中。

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