環境アレルギー対策で、さらに健康増進! 第5回「はじめて学ぶ化学物質過敏症」(2/2ページ)
加藤 美奈子
2020/06/08
蓄積された化学物質および化学物質曝露を減らす対策
では、蓄積された化学物質および化学物質および化学物資曝露を減らすにはどうすればよいのでしょうか。以下にまとめてみました。
1)代謝をよくする
・排尿、排便を一日しっかり出しましょう
2)運動する
・筋肉の代謝をよくし、汗をかきましょう
3)肝臓機能の解毒作用を促す
・栄養のバランスよく、添加物を減らし、野菜や果物を積極的に摂りましょう
4)畑や花壇など作る
・太陽光に浴び自然に触れ精神を落ち着かせましょう
5)化学物質に触れる機会を減らす
・デパートや化粧品売り場を避けましょう
6)買い物は宅配を利用する
・スーパーやお店は、薬剤の噴霧が多いので避けましょう
7)外出するとき
・手袋、帽子、長袖、マスク、長ズボンを着て化学物質に触れにくいようにしましょう
8)患者会を利用し相談する。
・10人10色の症状なので事例を相談し合うために、SNSなどで患者会情報を収集しましょう
私から皆様へメッセージです。
化学物質過敏症でない人がこの記事を読まれている方が多いと思います。しかし今、感染症対策で普段以上に薬剤に触れる回数は大変多く、無意識に吸入していることが多いと思います。体内に入る量がご自身のキャパ以上になると、ある日突然症状が現れてしまうこともあります。蓄積された化学物質を体外に出せるような食事や運動、睡眠のとり方に気を配り体調管理を整え健康でい続けましょう。
次回は、室内の空気汚染を測る最先端のITセンサーです。お楽しみに。
※参考/平成26年度生活衛生技術担当者研修会「シックハウス症候群の診断基準の検証に関する研究」東海大学医学部生体構造機能学領域 坂部貢
この記事を書いた人
春日井環境アレルギー対策センター 代表
子どもがアレルギー起因の喘息で入退院を繰り返した経験から、2011年にアレルギーをもつ子どもの育児をサポートする任意団体を設立。2018年、春日井環境アレルギー対策センターを設立し、健康住宅建築や既存建築物の空気質測定、室内空気環境品質検査認証などを中心に事業展開。アレルギー患者を一人でも減らすべく日々活動している。資格:看護師、環境アレルギーアドバイザー、シックハウス診断士