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LOVE HAWAII~ハワイ通の中野亜紀がハワイのあれこれを綴ります~

#09 ハワイ不動産投資事情(3/3ページ)

中野亜紀中野亜紀

2019/06/15

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税務効果

日本では基本的に土地の価値が高く、建物の価値は年々下がっていきますが、ハワイのコンドミニアムは古くなっても建物の価値が下がりにくいのが特徴です。所得の多い方であれば、この特徴と日本の中古物件の減価償却の特性を生かし、古い物件を購入して加速度償却で節税することができます。

例えば奥ワイキキと呼ばれるゴールドコーストエリアにあるオーシャンフロントの物件は、そのほとんどが1950年~1960年代に建てられています。

この中で特に人気のあるコロニーサーフというコンドは1959年築で、建物の比率は9割を超えています。築47年以上の鉄筋コンクリート造は9年で償却できるため、例えば$1ミリオンで物件を購入した場合、$900,000が建物の価値となり、9年で償却するので毎年$100,000の減価償却が取れる計算になります。またアラモアナショッピングセンター隣接のアラモアナホテルも1970年築ですので9年で償却できます。ここは建物の比率が7割強で、ハワイのコンドとしては建物比率が高いわけではありません。しかし、物件価格は$200,000前後からと比較的手頃で、1年あたり約$15,000の減価償却が取れることから、ハワイに初めて購入する物件として、日本の比較的所得の多いサラリーマンの方などに人気です。

 

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この記事を書いた人

東京都出身。2000年8月から一人娘とともにハワイへ移住。2005年ハワイ大学経営学部会計学科卒業後、ハワイの日系不動産会社に勤務しハワイ州不動産免許(後にブローカーライセンス)を取得。2013年、雇用による永住権を取得し、現在は不動産投資・開発・管理・売買・商業物件・バケーションレンタル等扱う現地総合不動産会社“リアルセレクトインターナショナル”で、日本人顧客の居住用不動産売買を担当。https://www.realselectintl.com/

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