クッションフロア施工のポイント大公開!(後編)(2/2ページ)
内村恵梨
2019/06/03
仮置き後の施工のポイント
(写真② 要領を掴めば作業は難しくありません)
仮置きをしたら、後は1枚目の手順と同じように施工を進めます。
このとき、1枚目はジョイント部分の5㎝程の部分に糊を塗っていないので、この部分もめくりながら糊を塗っていきます。
ジョイント部分の施工ポイント
(写真③重ね切りとスチールローラー)
2枚目の全面を貼ったら、最後にジョイント部分を重ね切りしていきます。
ステンレス定規などを使い、フローリングの目地を残すように1枚目と2枚目を重ねて切っていきます。
切った後、余分な材料を取り、重みのあるスチールローラーでジョイント部分を圧着していきます。
最後に、つなぎ合わせた部分に「シームシーラー」と呼ばれるクッションフロア用目地処理剤を塗布します。これはクッションフロア同士を接着するもので、つなぎ目からの水の浸透や、クッションフロアの剥がれを防ぎます。
シームシーラーは5分ほどで乾きますが、この間にこの箇所を踏んだりすることのないよう、気を付けてください。
トイレのクッションフロア貼りのポイント
(写真④トイレの施工)
最後に、トイレのクッションフロア貼りについてポイントをお伝えしていきます。
糊を塗ったり余分をカットしたりするのは、今までにご説明したものと同じですが、トイレのクッションフロア張替えの場合は、便器の部分をくり抜く作業がでてきます。
トイレのクッションフロア施工の手順は以下のようになります。
1. 奥から手前まで一気に糊を塗る
2. トイレの幅に合わせて切ったクッションフロアを、手前から敷いていく
3. 便器にあたったら、縦にまっすぐ切り込みを入れる
4. 便器の左右にクッションフロアを回しこみ、便器の周りは放射線状に細かく切り込みを入れて便器の曲線に沿わしていく
5. 余分をカットする
全4回「セルフリノベーション クッションフロア張りの巻」はいかがでしたでしょうか?
実際にやってみないとわからないこともあるので、もし不安であればクッションフロアの貼り方講座などに参加してみることをおすすめします!
次回はクッションフロア同様に人気の床材、「フロアタイル」の施工についてお話しします。お楽しみに!
この記事を書いた人
匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)
匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/