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空き家活用に欠かせない

「隠れた魅力」を見つけ方(2/2ページ)

川久保文佳川久保文佳

2019/04/02

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変わる街での古民家をどう生かすか

3月下旬に、大阪府八尾市を訪問しました。大阪府の八尾市には、多く空き家があり、空き家の対策本部が設置され、空き家バンクも稼働し始めています。本格的に空き家対策に着手するということです。近鉄八尾駅周辺には渋川神社があります。渋川神社の創設年月は不明ですが、飛鳥時代に物部守屋の渋河の家の後ともいわれているようです。大阪府の天然記念物のクスノキなどが境内にあり、渋川神社を囲むように古民家が点在しています。タイムスリップしたような風情のある街並みです。ただ、近年は古い家が取り壊さされて、新しい住宅が多く建設されてきているようです。街並みも少しずつ変化してきています。

3月16日に新大阪駅から八尾市の久宝寺駅を結び奈良まで直結のおおさか東線が開通しました。八尾市からは30分ほどで新大阪アクセスできます。そのため、新幹線の利用が便利になりました。また、奈良へのアクセスもスムーズです。

交通網の発達により、発展する街があります。一方で、廃線などにより衰退する街もあります。大阪府の八尾市周辺の空き家活用については、今後も注目エリアの1つです。

空き家の活用には知識や専門家のアドバイスが必要

空き家について活用を考える際に、空き家予備軍が数多く控えており、事前の対策が必要になります。それには、空き家についての現状や知識の他に、不動産の法務や取引、税務対策、不動産登記、不動産と家族信託での活用、高齢化社会の事情、不動産建物診断(インスペクション)、空き家管理サービス、地域社会とのコミュニケーションなどさまざまな角度から解決の糸口を探る必要があります。しかし、士業の分野も多分に含んでいることから、それぞれの士業の方々の専門家としてのアドバイスを受ける必要もあります。士業の範囲を超えた自己判断やアドバイスは法に触れる場合もあります。空き家問題考えるにあたって連携する士業の方々は、弁護士、司法書士、税理士、不動産鑑定士、宅地建物士、中小企業診断士などあらゆる分野に渡ります。さらに法律として、近年、空家等特別措置法が制定されています。

空き家の対策においては、どの分野がどの士業に関連するのかを考え、相談する必要があります。

 

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この記事を書いた人

一般社団法人空家空室対策推進協会代表理事/株式会社エアロスペース CEO/ビーモア株式会社代表取締役タナメラジャパン(マレーシアスパコスメ)代表/jasmin(全国民泊同業組合連合会)理事

一般社団法人空家空室対策推進協会代表理事/株式会社エアロスペース CEO/ビーモア株式会社代表取締役タナメラジャパン(マレーシアスパコスメ)代表/jasmin(全国民泊同業組合連合会)理事 北海道函館市生まれ。現在の札幌国際大学 卒業後、リクルート住宅情報事業部にてライターを務めた後、IT企業を経て不動産関連事業へ転身。その一方で、化粧品とサプリメントのコンサルティングや専門家としてのアドバイザー務める。海外派遣先では、フィリピン・タイ・カンボジア・マレーシアなどで日本への輸出入をテーマにセミナーを行うなどマルチに活動している。

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