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建築業界がクレーム産業と呼ばれる理由(2/2ページ)

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■一戸建ての住宅の場合

最新のコンピューター化された生産ラインで、殆どの 材料が短時間かつ高性能で加工できる。(全てではない)
断熱材・防水シート・住宅設備などの全ての 素材・機器がメーカーや工場などで厳しい品質管理のもと、生産されている。

一見すると、どこにも問題がないようにみえますが、工場などで厳しい品質管理の上で生産されているものは、あくまでも材料・素材・機器なのです。

そして、この材料などを 確かな技術で職人さんが紡ぎあげて初めて完成した建物になる。

■携わる職人さんについて

大工さん——–木工事全般
鳶職人———基礎工事・土工事・足場工事
型枠屋———基礎工事
板金職人——-板金工事
防水職人——-防水工事
サッシ屋——-サッシ工事
水道屋———水道配管工事
電気屋———電気配線工事
屋根屋———屋根(瓦・スレート葺き)工事
設備屋———住宅設備(キッチン・洗面・UB等)工事
クロス屋——-内装クロス工事
外溝屋——–外溝(駐車場・フェンスなど)工事

※ 殆どの場合、別々の会社が請け負っています。都度人件費も発生します。

ざっと挙げて見ましたが、まだまだあります。こんな感じで別々の職人さんの手になる仕事がたくさんあります。この工程をなくして建物の完成はありません。現在のデフレ基調の経済で、一番しわ寄せを受けてるのもこの職人さんです。大なり小なり、親会社は下請けに値引きや値下げのつけを下請けに廻します。

どんなに優秀な、大きな企業でも全ての職人さんを会社でかかえる事は、不可能です。また、そのような会社も存在していません。誤解しないでください。大手や会社組織全てが悪いという話ではありません。この構造は、他業種にはあまりありません。この内容から、過度の価格低下が危険な事もおわかりいただけるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

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