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暴力団、半グレ、大麻栽培!

賃貸オーナーとして反社会的勢力にどう向き合うか?(2/4ページ)

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「反社というと心理的に怖いイメージがありますが、弁護士、警察と連携をすれば何もできないほど恐ろしいものでもありません。きちんと対応すれば解決できる問題です」(芳賀さん)

一方、入居者が反社と見極めるにはどうするか。そして、どのように対処すればよいのだろうか。

「反社が入居しているかがわかるきっかけは、大体の場合は隣の部屋や近所の住民からの通報です。近所の人が管理会社や家主に『怖い人がいる』と相談や通報をして、調べてみたら反社だったというケースが多い。また、管理会社や家主が何もしないでいると、連絡してきた人の多くは何もしてくれないと警察に通報。警察が調べたら暴力団員だということがわかり、管理会社や家主に対策を求めてくるということもあります」(芳賀さん)

警察がその場で対応してくれればとも思うが、賃貸契約はあくまでも民間同士の契約なため、反社といえどもいきなり警察が来て追い出してくれるというわけではない。

「実務については、最初は弁護士さんへの依頼からになります。早い段階で手慣れた弁護士さんに依頼すれば、反社かの確認や警察への連絡、退去のための文書の通知や、実際の退去の際の手続き的なものも対応してもらえます。最近はトラブルが少なくなったとはいえ、オーナーさん1人でやるのは危険なので、やはり弁護士さん、警察との連携は必要です」(芳賀さん)

暴力団より危ない半グレの実態

暴対法や暴排条例によって暴力団員の排除が進む一方、危険な存在になっているのが「半グレ」といわれるグループだ。半グレとは暴力団に所属せずに詐欺や恐喝、集団暴行などの犯罪を繰り返すグループのことで、元暴走族のメンバーが中心になっている。その資金源は“オレオレ詐欺”といわれる特殊詐欺、ヤミ金融、出会い系サイトの運営などで、その特徴はITやネット、スマホなどを巧みに操る。

「やってることは暴力団と同じですが、半グレは暴対法の対象にならないので、警察としては暴力団のような対応ができません。半グレの主力は30代~40代と若く、年齢の割に羽振りがよくキャバクラなどに頻繁に出入りしています。そうして関係を持った店からみかじめ料を集めるようになり、暴力団とトラブルになるというケースも出てきています」(芳賀さん)

当然ながら、この半グレが賃貸住宅に入り込むことはある。半グレが部屋を使っていることがわかるきっかけも、近隣住民からの通報によるものが多いという。

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