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脚立、空気入れ…入居者は大助かり

入居者に愛される「便利なモノ貸しますオーナー」になる(2/2ページ)

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あるとありがたい!…「ベランダ・玄関専用掃除機」

ベランダにホコリが溜まるのは誰もが気になるもの。玄関のタタキ(靴を脱ぐところ)も同様だ。掃除機でサッと吸い込んでしまいたいが、部屋の中で使う掃除機で……となると、誰もが躊躇するところだ。そこで、「それらの場所で使ってください」と、専用の掃除機を入居者に貸し出しているオーナーがいる。ありがたい配慮と、とても評判だ。なお、掃除機はオーナー宅で使っていた中古品を活用している。

使っていなければ開放しては? …「ガレージ」

やや規模の大きな賃貸併用住宅を営むあるオーナー、建物にはオーナー宅用の広いガレージが付いているが、ここに車を置いていた息子さん夫婦が転居したため入居者に開放。屋根・照明付きの豪華な自転車・バイク置き場にした。さきほどのフロアポンプ式空気入れも常備、とても喜ばれている。

郊外ファミリーが重宝…「台車」

スーパーへの買い出しに車を使うなど、一度の買い物の量が多く、重くなりがちな郊外ファミリー向けの物件に住む入居者たち。彼らのために、物件駐車場から部屋まで楽に物を運べる折りたたみ式の手押し台車を用意し、貸し出しているオーナーがいる。シュレッダー同様、あれば便利だが個人で買う人はあまりいない道具だ。

ホントは皆が持っていてほしいけど…「トイレのラバーカップ」

用途が用途だけに(排泄物に触れることも)、貸し借りには若干躊躇する道具だが、これを持たない入居者のもとでトラブルが起きた場合を想定し、用意しているオーナーもいる。そのうえで、「トイレの詰まりが生じたらまず私に伝えてください。ラバーカップをお貸しします」と、声をかけ、さらに「使ったことがなければ実地でレクチャーします」ともアピール。ラバーカップ使用経験のない若い入居者などがパニックになり、いわゆるぼったくり水道屋を呼んでしまうのを事前に防いでいるそうだ。

親切オーナーを仲介会社は見ている

以上、「便利なモノ貸しますオーナー」が、入居者に貸し出している便利なモノを挙げてみた。

なお、こういったサービスに励んだところで、「入居者は卒業や転勤、結婚などの都合で出ていくときは出ていく。長期入居にプラスとはいうが、賃貸経営への効果として、トータルどれほどのものか」――と、疑問を呈するオーナーもいるが、それはちょっと違う。

なぜなら、「便利なモノ貸しますオーナー」のようなコミュニケーション重視の親切なオーナーの存在に対しては、仲介会社がしっかりと目をつけていることが実は多いのだ。

そのため、入居希望者が窓口で物件選択に迷った際、「こちらの物件はオーナーさんが頼れる親切な人ですよ」――など、強力なアシストをよくもらえるのがこうしたオーナーだ。

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この記事を書いた人

編集者・ライター

賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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