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人気のリゾート・街が並ぶなか、異質な答えも 東京都民が移住・二拠点居住したい場所(2/2ページ)

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ところで、今回のこのリクルート住まいカンパニーの調査だが、前述したとおり、移住もしくは二拠点居住につき、検討していたり関心があったりすることを前提に、調査対象者が選ばれている。

そのため、すでに、移住・二拠点居住したいと思う地域について、情報をかなりの程度集められている方も少なくないようだ。それが、各「テーマ別ランキング」の結果に表れている。例えば……

「子育て環境が良いから」~移住・二拠点居住したい(以下同じ)
1位 宇都宮エリア(栃木県)
2位 高松エリア(香川県)

「自治体が移住に積極的だから(支援策など)」
1位 釧路エリア(北海道)
2位 会津エリア(福島県)、利根・沼田エリア(群馬県)

「行政サービスが充実しているから」
1位 北摂エリア(大阪府)
2位 北九州エリア(福岡県)

「面白いコミュニティがありそうだから」
1位 利根・沼田エリア(群馬県)
2位 渡島エリア(北海道 ~函館市を含むエリアです)

ご覧のとおり、さきほどの2つの基本ランキングとは大分様子が違ってくる。なおかつ、以上を選んでいるのは、あらためて添えるが、上記の地域に住む方々ではない。東京都民だ。つまり、このことは、他地域からの移住や二拠点居住を受け入れたい地域の側が、

・積極的に情報や魅力をPRしたり
・移住や二拠点居住先に選ぶメリットなどを整備したり

そうした施策が実を結ぶ可能性の度合いをおそらく示している。

そのため、都会やほかの地域から人を呼びたい各地の行政スタッフ、それぞれのコミュニティで地域づくりをされているような方々は、最初の2つのランキングのような“定番的”結果だけを見て落胆する必要はない。

移住や二拠点居住を本気で考えている方は、皆さん、きっと貪欲に情報収集をされるはずである。それに的確に応えられる発信や、魅力的な施策をつねに用意しておくことこそが、何よりも肝心といえるだろう。

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この記事を書いた人

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