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入居者兼オーナーも増えるのか 若くて低収入でも不動産投資に挑戦したい人が増加中(2/2ページ)

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次に預金だ。いきなり驚く数字が見られるかもしれない。(コロナ前後における、バウチャー申込者の預金額分布)

預金100万円未満
コロナ禍以前 …8.4%
コロナ禍以後(20年3月~) …11.7%(増)

〃 100万円以上~300万円未満
コロナ禍以前 …20.3%
コロナ禍以後(同上) …22.0%(増)

〃 300万円以上~500万円未満
コロナ禍以前 …14.5%
コロナ禍以後(同上) …11.9%(減)

〃 500万円以上~1000万円未満
コロナ禍以前 …20.6%
コロナ禍以後(同上) …20.6%(変化なし)

〃 1000万円以上~
コロナ禍以前 …36.2%
コロナ禍以後(同上) …33.9%(減)

(実際のリリースでは、1000万円以上も3段階に分割されている。上記はそれらの合計)

預金“わずか”100万円未満の方でも、「借り入れをして、不動産投資を」と、望む方がいるわけだ。そして、やはりその割合は、コロナ後増加しているとのデータである。

これは、危険な火遊び……? とはいえ、不動産投資は一方で代表的なレバレッジ投資だ(借り入れをテコに資金を拡大させられる)。預金の少ない方によるチャレンジは、本質的な意味では理屈に適ったアプローチともいえるだろう。

さらに、「コロナ前後における、バウチャー申込者の持ち家比率」を紹介しよう。

持ち家の方
コロナ禍以前 …65.3%
コロナ禍以後(20年3月~) …61.6%(減)

借家住まいの方
コロナ禍以前 …33.5%
コロナ禍以後(同上) …37.6%(増)

ご覧のとおり、借家住まいの方がコロナ後に増え4割に迫ろうとしている。というよりも、「増える前でも3割を超えていたのか」ということで、驚く方も多分少なくないだろう。

年収額の低い層が住宅購入や投資というものに積極的になってきているという興味深い内容である。

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