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衝撃! 賃貸住宅内で豚を解体――賃貸住宅でトラブルを防ぐ4つの掟(2/2ページ)

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1 騒音に関する掟

「集合住宅の部屋であっても、友達を呼んでのパーティは普通のこと」と思っている外国人も見かけられる。楽器演奏など、禁止事項をしっかりと心得てもらうとともに、人を呼んで語り合いながらの飲食、大声での会話・電話などが、日本の住環境では近隣トラブルを大変引き起こしやすいこと。これらを念を入れて説明することが重要だ。

2 ゴミ出しルールに関する掟

ゴミの分別や収集日などについて、細かなルールを把握するのは日本人にとっても簡単ではない。ましてや、日本ほどそれらが厳しくない国から来た人にとっては予期せぬ険しいハードルだ。日常のゴミ捨てルールから、粗大ゴミの処分方法まで、リサイクルのため、環境保護のためなど、理由の説明を含めた念入りなレクチャーが必要である。

3 同居人・又貸しに関する掟

外国人の中には、家賃を払って部屋を借りることについて、これをルームチャージ(利用人数を拘束されない室料)のように理解している人もいる。そのため、無断で友人を呼び寄せてルームシェアをしたり、一部の部屋を又貸しして入居者本人が家賃をもらってしまったりといったことが、悪気なく行われるケースも出てくる。

4 原状回復費用に関する掟

賃貸住宅の募集においては、前の入居者が使い終えた状態のまま、ともすればその人が使っていた家具なども置かれたままで行われるケースが、国によってはありえる。また、部屋の汚れの度合いを測る感覚が、日本人と外国人とでは違っている場合も。そうしたことから、請求理由が正当な場合であっても、原状回復費用を求められて驚く外国人も少なくない。国のガイドライン(国土交通省)の説明に加え、先手を打った予防策として、いわゆるクリーニング特約の設定と、そのことの納得を得るのがトラブル防止のための早道だ。

なお、余談ではあるが、逆に日本人が外国の賃貸アパートなどで生活する際、魚を焼いて近隣から悪臭だと苦情を受けたり、煙で火災警報器を作動させてしまったり、さらには、日本に比べて詰まりやすいトイレに、日本での勢いそのままにトイレットペーパーを流して“惨事”を招いたりすることもある。

お互い「郷に入れば郷に従え」なのだ。

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