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不動産ポータルサイトを「見ない」賃貸住宅オーナーに迫る危険とは?(2/2ページ)

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リフォーム後の物件情報が反映されていないケースも

先日、あるオーナーと会った際、こんな話を聞いた。

「募集を頼んでからひと月も経っているのに、管理会社がポータルサイトに情報を載せていなかった。切ろう(契約解消)と思っている」

ちなみに、管理会社側は、「原状回復が終わってから募集活動を始めたいと思っていた。そうするところだった」と抗弁しているとのこと。

基本的にはありえないオペレーションのため(万が一何か事情があったとしても、オーナーへの報告・相談がないのはありえない)、おそらく「作業を忘れていました」という可能性の方が高い。

ともあれ、いずれにしてもいえるのは、このオーナーは、ポータルサイトを自ら確認したことによって、その状態にやっと気づけたということだ。もしもそれをしなかったとしたら……。

さらには、次のようなケースも頻繁ではないが目にする。

仲介・管理会社のミスにより、物件の「正しい情報」がポータルサイトに載せられていないのだ。手痛い例として、「リフォームが反映されていない」というのが挙げられる。

たとえば、オーナーが多くの資金を投じ、バス・トイレを分離、3点ユニットを解消した入魂の物件にもかかわらず、入居が決まらない。フリーレントでテコ入れ、さらに客付け会社へのAD(広告料)を増やしてテコ入れと、苦戦が続く。そしてよくよく物件情報をポータルサイトで確認すると、写真と間取り図が昔のままだったというオチ。

そもそも最初の掲載ミスさえなければ、こうしたことにはならなかったのかもしれない。

さらには、たとえミスがあっても、オーナーがリフォーム後、掲載画面をチェックしていれば、すぐさま修正できていたはずの「事故」であることに間違いない。

このように自身の物件をポータルサイトで確認しないと、オーナーにはときおり不幸が降りかかる。

また、オーナーがポータルサイトを普段からよく見ておくことは、情報収集やユーザー目線を知る面からも有意義である。

ともあれ少なくとも、「募集を始めたら、ポータルサイト無視はナシ」を、ぜひ心がけたい。

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