もはや特別なものではない!孤独死の後にくる「遺品整理」問題(3/4ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2018/07/17
■失敗しない整理業者の見極め方
では、相続放棄された遺品整理にあたって、注意すべきこととはどういったことだろうか。その第1が相続人全員から「相続放棄申述受理証明」を受け取ることだ。これがあれば遺品を一括処分しても、あとになって相続人から異議を申し立てられることはない。
また、遺品整理業者との間で起こりやすいトラブルとしては、見積もりと実際の請求で大きな差が出たというもの。
こうしたケースでは家電などの廃棄処分などで追加料金が発生したということを理由にされることが多い。また、遺品整理業者が不法投棄を行い、その責任を問われるということもあるという。こうした問題を防ぐためにも、しっかりとした遺品整理業者を選ぶことが重要になる。
信用できる遺品整理業者を見分ける1つの目安が一般廃棄物収集運搬業の許可を持っている業者かどうかということ。また、見積もりの内容が他の業者と比べて、あまりにも安い業者は注意が必要だ。
前出の齋藤さんの遺品整理ドットコムでは、問い合わせを受けると自社のスタッフが整理する家や部屋を訪れ現場を確認、ヒアリングしてそれをもとに提携している遺品整理業者の見積もりを取る。とくに東京や大阪といった大都市圏では複数社からの見積もりを取って紹介している。
「当社はマッチングビジネスですが、単に業者さんを紹介するだけでなく、業者に対するクレーム対応などについても行い最後までサポートしています」
と話す齋藤さん。では、実際の遺品整理はどのように行われているのか。
「メールや電話などでお問い合わせをいただくと、下見に行く日程を決めて、当社のスタッフが下見にうかがいます。お宅の下見を行いご要望をうかがったうえで、その内容を遺品整理業者に送ります。そして、整理業者から出てきた見積もりをお客さまにお知らせいたします。作業する日時などのやり取りはお客さまと整理業者との間で直接行っていただきますが、作業終了後に問題がなかったかどうかの確認を兼ねたアンケートにお答えいただき終了です。
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。