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「不動産の調査」について 続き2

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実際の調査の行程をご案内します。まず、最初は事務所での下準備から始まります。住宅地図や都市計画図などから大体の大枠を掴んでおきます。調査漏れ防止の為です。

 

一番最初に行く場所は、法務局です。一般の方々は、区役所や市役所などには良く行くでしょうが、法務局となりますとよくわからない方がおおいのでは?

 

分かりやすく言いますと、不動産や会社の戸籍とも言える 登記簿謄本 が保管されている場所です。ここで、土地・建物の登記簿謄本、地積測量図建物図面や公図等を取得します。調査する土地の一番大切な資料です。それから現地に赴いて、先ほど取得した測量図などを現地で確認します。その際、境界や道路との接道状況、周辺環境など十分に見ておきます。

 

続いて行くのが、区役所・市役所です。今回の様な調査ですと、3階から上の建築課、土木課土地計画課という場所がその対象になります。そして、調査についての最初のブログの回で紹介したとおり、それぞれの課も ~~係 と言う具合に内容によって細かく分かれています。

 

ここで、都市計画や建築基準法関係の調査、建物がある場合 建築概要書(建築確認申請の状況)、道路関係の調査などを行います。一般の方でも問題なく調査に行くことが出来ますが、部署が、信じられないほど細分化されている事と、何を何処で調べればいいかが、まず解らないと思います。それと、部署が細分化されている いわゆる縦割りな構成ですから、慣れている私たちでも調べるのが大変です。

 

例えば、道路について調べようとした場合...

 

その道路の道路台帳の写しをもらうのは~土木部の管理課

 

同じ道路の道路種別(建築基準法上の取扱い)は~建築審査課の道路調査係

 

その道路が都市計画道路だった場合は~都市整備局の都市づくり政策部

 

その道路が 東京都の道路(都道)だった場合~第4建設事務所の道路台帳担当係(この建設事務所は区役所内ではありません)

 

主要生活道路という位置づけになっている場合~都市計画課の都市計画担当係

 

等...実は、まだまだあります。さらに、行政(市区町村)が変わると、上記の担当部署もその部署名も変わってしまいますし、管理管轄の内容も変わります。

 

いかがでしょう。道路の調査だけでこのありさま...。経験やそれなりのスキルがないと、大変です。過去には、新人の営業さんが調査に行ってその不備の酷さから、自分が代わりにもう一度調査に行った...なんて、笑えない話も一度や二度ではありません。

  

興味のある方は、一度行って見るのも面白いかもしれませんね。ただ、こんな事からも良い営業さんに出会わないと酷い目にあってしまうかもしれないですね。

 

次回は営業さん、業者さんの見方についてちょっと参考になりそうな記事を書きます。

 

 

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