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ハッキリしてきた洪水の際の1階の危険

入居者さんに水害への心構えの呼びかけを!(3/3ページ)

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次に、「避難場所の位置・名称」などの情報、さらには、「避難場所および物件周辺の地理」です。賃貸住宅の入居者さんは、さきほどもふれたとおり、住まい周辺の地理に疎い傾向があります。平常時、あらかじめ避難場所を訪れてみることも、ぜひ勧めてあげてください。


さらに、「情報収集の方法」です。洪水は、突然やってくる地震と違い、多くの場合予測が可能です。自治体のメール配信サービスやSNSアカウントを案内し、これにアドレスを登録したり、フォローしておいたりするよう、入居者さんに勧めてください。

また、聴き取りにくいことが多い防災行政無線ですが、多くの自治体が、放送内容を電話で聴けるサービスも設けています。インターネットを使いこなせない入居者さんがいらっしゃる場合は、こうした情報収集の方法があることも伝えてあげてください。

逆に、ネットだけに頼りがちな若い世代の皆さんには、携帯ラジオの備えも呼びかけてあげるとよいでしょう。

そして、「情報の内容」です。自治体が発する避難指示、勧告等の種類と、それらが発令された際は何をすべきか、それぞれの内容を入居者さんにしっかりと理解してもらってください。

以上。いわゆる地主さんも多い賃貸オーナーの場合、地元の地理に詳しく、ご近所の皆さんとのつながりも豊富な中で暮らされている方が比較的多いはずです。

一方、入居者さんの多くはそうではありません。会社へ通う電車が走る沿線の街として、たまたま偶然そこに住むことになっただけ…。住んでいる建物の周囲をどれだけ見渡しても、知り合いなどひとりもおらず、孤独な状態にあるといった方も決して少なくありません。

そんな彼らが災害に直面するとき、オーナーさんの助けはとても重要です。

(文/朝倉継道 画像/123RF)

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この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

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