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隠れたもうひとつの国による地価調査「土地LOOKレポート」をご存知ですか?(2/3ページ)

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9区分の表示

ひとつは、上記にも触れた「9区分の表示」です。

下記の9つのデータを示すそれぞれの指標が、色分けされ、さらにデザイン分けもされた矢印によって表されています。それらが、「表」、「地図」、「詳細情報(解説)」の各所に、統一的に使用されるかたちです。ほんのわずかな工夫ですが、これだけで、地価動向の把握のしやすさという面での格段の効果を生んでいます。

9種類の矢印は、それぞれ以下のような区分になっています。

地価が上昇
6%以上
3%以上6%未満
0%超3%未満

横ばい
0%

地価が下落
0%超3%未満
3%以上6%未満
6%以上9%未満
9%以上12%未満
12%以上

不動産鑑定士によるコメント

2つ目の要素は、不動産鑑定士によるコメントです。調査対象全地区につき、それぞれの地価動向を生み出している根拠が、具体的かつ簡潔に言葉でまとめられています。

土地の評価というものは、数字で現在と過去は把握できても、それだけではなかなか将来をイメージしにくいものです。しかし、そこに人の言葉が加わると、トレンドが見えやすくなります。未来を具体的に想像しやすくなるというわけです。

四半期ごとの公表

3つ目の要素は、このレポートが四半期ごとの公表であることです。

公示地価も、路線価も、基準地価も、いずれも1年ごとの公表です。途中丸1年を挟んでいます。そこで、世の中はこの3調査を組み合わせて、公的発表による1年間の地価動向を見ていくのですが、公示地価の評価時期は毎年1月1日時点、路線価も1月1日時点、基準地価は7月1日時点となっているため、実際上これらは年2度の調査ということになります。その点、地価LOOKレポートはリリースが頻繁です。より新鮮な地価動向を把握していきやすいということになるわけです。(もちろん4者を組み合せるともっと効果は上がります)

以上、まずは一見に如かずです。下記リンク先をご覧になってみてください。

・主要都市の高度利用地地価動向報告~地価LOOKレポート~(概要説明)
・~地価LOOKレポート~これまでの発表資料

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この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

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