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災害に対しては…

一戸建てよりも、マンションよりも「賃貸」が最強?(2/3ページ)

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自然災害のことを考えたとき、「マンションの方が有利」と考える方が、おそらくは一戸建てに比べて多いと見られる結果です。たしかに、マンションの場合、基本として建物が頑丈です。地震には概ね強く、風害にも強く、居住する階さえ選べば、水害も免れやすいでしょう。


ただし、こんな声も挙がっています。一戸建てを購入した方のうち、防災を「意識した」「少し意識した」と答えた方へ、「防災に関して何を意識したか」を尋ねた結果です。


「マンションよりも戸建てを希望した」が、24.7%となっています。「そもそも防災を意識したからこそ、マンションではなく一戸建てを選んだんだ」と、いうことです。


すると、これらの皆さんが一戸建てのどんな防災面に着目されたのか、結果としてどんな家を買われた(建てられた)のかが気になりますが…、今回の調査では、残念ながらそこまでをひもといてはいないようです。


「私の場合、戸建てといっても選ぶのは木造ではない。頑強な鉄筋コンクリート住宅だ」「マンションの4階や5階以上に住んでいて、災害時、エレベーターが停まったときのことを考えると…」それぞれに、色々な想いをお持ちのことでしょう。


さて、以上を見てきたうえで、私たちの「賃貸住宅」もこの議論(?)に割り込ませてみましょう。防災面に関して、住まいとしての賃貸住宅にはどのようなベネフィット(恩恵や利益)が存在するといえるのでしょうか?


最大の答えは、もちろんこれに尽きるでしょう。


1に、賃貸では、たとえ災害に見舞われ建物が破損・損壊しても、住人は資産上(不動産部分)のダメージを受けません。


2に、土地の形質や評価に損害が生じても同様です。たとえ土地価格が下落しても、入居者にはまったく関係がありません。


このメリットは、いまの時代、おそらく意外に大きなものです。


国の人口が増え、付随して土地の値段が上がるという基本的なかたちが失われた以上、災害リスクのみならず、税負担、メンテナンス、その他さまざまな問題を考え合わせた上で、「持ち家は人生の重荷」と考える人は、今後さらに増えていくことでしょう。


そうした、家を持たない生き方を実践しているひとりとして、有名なホリエモンこと堀江貴文さんがいます。

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この記事を書いた人

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