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遊休資産活用

空家の転用の可能性(3/3ページ)

川久保文佳川久保文佳

2019/01/08

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様々なシェアハウス

空いている住宅について、シェアハウス活用について、留学生向け、障害のある方、高齢者の方などの利用希望のお話を頂くことが増えてきました。一人では賃料の負担が大きい戸建て住宅も共同生活の場として何人かで分割して負担をして活用したいというものです。

1) 外国人を対象にしたシェアハウス

特に2019年は、新たな残留資格が創設されたことによって、海外から日本へ向けての就業希望者が増えることが予測されます。特に政策として、「地域における新たな担い手として、外国人材のさらなる活躍が期待されること から、その能力を最大限に発揮し、地域における担い手として定着できるよう 地方における外国人材の受入れを推進する。」としているので、地方都市における留学生や外国人就労者向け住宅へも注視していくことが大切です。

下宿としての申請を行い、一か月以上で貸し出すことも可能です。

2)障害のある方向けの住宅

何人かの方がリーダーや管理者と一緒に住める住宅をさがしているというもので、障害が軽度の方も多く、できるだけ自立したいという思いで探しているようです。日中は勤務先へ向かい、夜は共同生活をリーダーさんや管理者とともに行うということで募集されるケースも多いようです。

3)高齢者向け介護向けシェアハウス

一人暮らしの高齢者が共同して暮らすための住宅の需要も多く、ひとりで不安を抱える高齢者が共同の住まいを求めるケースも多くなってきていますが、65歳以上で新たに賃貸住宅への契約の壁が高く、こういった住宅の提供者も求められています。床面をフラットにするなど、リノベーションを加えて、提供することも増えています。

4)同じ興味のあるもの同士が集まるシェアハウス

近年、暮らし方の変化とともに、同じ趣味や興味を持った人と共同で暮らしたいというニーズも増えてきています。ある面白い取り組みで受け入れられているものに「リバ邸」があります。現在の駆け込み寺シェアハウスということで、日本になくなってきている自分の居場所を全国で作ろうという取り組みで始められたもので、世の中の枠組みや空気に苦しくなった人が集まる場所として愛されています。全国から海外へも広がっています。

 

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この記事を書いた人

一般社団法人空家空室対策推進協会代表理事/株式会社エアロスペース CEO/ビーモア株式会社代表取締役タナメラジャパン(マレーシアスパコスメ)代表/jasmin(全国民泊同業組合連合会)理事

一般社団法人空家空室対策推進協会代表理事/株式会社エアロスペース CEO/ビーモア株式会社代表取締役タナメラジャパン(マレーシアスパコスメ)代表/jasmin(全国民泊同業組合連合会)理事 北海道函館市生まれ。現在の札幌国際大学 卒業後、リクルート住宅情報事業部にてライターを務めた後、IT企業を経て不動産関連事業へ転身。その一方で、化粧品とサプリメントのコンサルティングや専門家としてのアドバイザー務める。海外派遣先では、フィリピン・タイ・カンボジア・マレーシアなどで日本への輸出入をテーマにセミナーを行うなどマルチに活動している。

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