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宅地建物取引業とはどんな免許なのか?(2/3ページ)

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【この免許はどうやって取るのか?いくらかかるのか?】

一般の方はあまりご存じないかもしれませんが、この「免許」を取得するのはとても大変です。まず、金額的には優に300万円以上かかります。

営業供託金、保証協会加入料、免許申請費用等が大きな費用でこれだけで200万円以上かかります。そして、意地の悪いシステムで免許申請から開業までに2~3カ月もかかります。

因みに、免許申請をする為にはその時点で営業が出来る事務所が必要で、その事務所の写真も何枚か必要になります。 と言う事は、営業開始の2月以上も前から事務所を借りて、内装やら備品も揃えた上でしか免許申請ができず、免許の申請から免許が下りるのに1カ月以上も時間がかかります。

事務所の状態にしても、写真しか提出しませんが「協会の支部の方」が現地を確認に来ます。インチキは通りません。(こんな事も時間がかかる要因です。)ここに会社の設立や登記や従業員、運転資金まで見ると500万円位は必要になります。

不動産屋さんを開業するのも簡単ではありません。もちろん免許の申請には「宅地建物取引主任者」が絶対に必要で、申請するご本人が持っていればいいですが持っていなければ、従業員として雇わなければいけません。

そして、目に見えないハードルが「なんの実績もない会社が、賃貸物件を借りる事」です。自宅を改造してお店を作るにしても、実は厳しい基準があって工事費など大変なんですが、賃貸で事務所を借りるのだって生半可ではありません。

まず、契約金も大変ですが店舗や事務所は「保証金」という形で、賃貸住宅の5倍以上のお金を預ける必要がありますし、出来たばかりの営業もしていない会社が賃貸住宅を借りるのは、大変です。大家さんのつもりになって考えて見て下さい。「貸しますか?」

という様に、お金もかかるし時間もかかるものです。お金は、ほとんどが免許申請中に支払わなければなりません。かなり大変です。

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この記事を書いた人

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