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コロナは「禍」じゃない? ストレスが減り便利になり楽しくもなった(2/2ページ)

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マスクや除菌のおかげで病気になる確率が減ったという声も

ここでは、「コロナ禍生活1年で、新たに気づいたこと」として、まずは17のポジティブな生活の変化の例が示されている。そのうえで、自身がそれに「あてはまる」または「ややあてはまる」と、答えた割合が挙げられている。

このうち、以下が、20代と30代に見られる顕著な結果の例だ。

まずは、20代か30代の数値が全世代における1位で、かつ、割合も6割を超えているもの……

「自分も社会全体も衛生意識が高まり、風邪や病気にかかりにくくなった」…30代で70.9%
「家族と過ごすことが楽しくなった」…30代で66.0%
「人と対面で会うときは、その時間を大切にするようになった」…20代で64.6%
「自分にとって大切なものを見極める機会になった」…30代で65.6%
「自由な時間を自分の成長のために使いたいと思うようになった」…20代で65.0%
「人付き合いのストレスが減った」…20代で65.8%
「家で過ごすことが楽しくなった」…20代で67.1%
「感染対策をする日常に慣れて、不自由さを感じなくなった」…20代で60.4%
「オンラインでの買い物や診療など、オンラインでできることが増えて便利になった」…20代で62.9%

次に、20代の数値が全体のトップで、6割は超えないものの全体平均を+10ポイント以上上回っているもの……

「テレワークやオンライン授業を経験して、必ずしも会社や学校へ行く必要はないと感じた」…53.8%
「講演、授業やイベントなどは、オンラインで時間や場所に縛られず参加できるようになった」…48.8%
「テレワークを経験して、必ずしも都会に住まなくてもよいと感じた」…46.7%
「通学・通勤時間などが減って、自由に使える時間が増えた」…47.9%

いかがだろう。コロナがもたらした生活の変化が、若い層の半分近くから6~7割程度までに対しては、ある意味「ギフト」になっていることが、当調査からは浮かび上がっている。

もちろん、一方で、同じ世代には困っている人もいる。コロナによって仕事や収入を失ったり、勉学の機会を失ったりしている人も少なからずいるはずだ。

しかしながら、そうした状況から運よく逃れられている若者にとっては、コロナ禍は「禍」ではなく、むしろ「果」になっているケースもあるようだ。

今回の博報堂生活総合研究所による興味深い調査結果は、下記のリンク先でご確認いただける。紹介していないデータにもぜひ目を通してみてほしい。

博報堂生活総合研究所 新型コロナウイルスに関する生活者調査【特別編】

なお、住宅・不動産業界の方や、賃貸住宅オーナーが、多分気になったひとつが、上記の内の「テレワークを経験して、必ずしも都会に住まなくてもよいと感じた(20代・46.7%)」だろう。

この数値は、50代では24.6%、60代では24.0%に一気に下がってしまう。つまり、世代間での差が大きい。

アフターコロナ、ウィズコロナ時代における市場の姿を予測するにあたって、都心志向への回帰が起こるのか、そうはならないのか、それとも別の状況が生まれるのか、意見がさまざまな理由の一部が、ここにも垣間見えているようだ。

 

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