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『バンブルビー』

『トランスフォーマー』シリーズ愛されキャラのスピンオフ(2/2ページ)

兵頭頼明兵頭頼明

2019/03/27

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もともと『トランスフォーマー』は日本の玩具メーカーから発売された変形ロボット玩具シリーズの総称であり、アメリカのメーカーやコミック出版社との連携によって設定が生み出され、アニメ、コミック、ゲーム、そして実写映画と、世界的規模での商業展開が繰り広げられている。本作はシリーズ随一の人気キャラクターをフィーチャーしているわけだが、このシリーズには他にも魅力的なキャラクターが多数存在する。『スター・ウォーズ』シリーズのように、今後も別のキャラクターを主人公にしたスピンオフ作品やエピソード・ゼロ的作品が次々に企画され、制作されてゆくに違いない。

日本映画にも同じような成功例があった。『踊る大捜査線』シリーズである。1997年にフジテレビ系で放送されたテレビドラマ『踊る大捜査線』は、連続ドラマ放送終了後に2本のスペシャルドラマと1本の番外編ドラマが制作され、98年に『踊る大捜査線THE MOVIE』として映画化された。同作は興行収入100億円を超える驚異的なヒットを記録し、2012年までに続編映画3本、スピンオフ映画2本が製作公開されるとともに、数多くのスペシャルドラマや関連番組を生み出し、ゲームも発売されている。

日本が生み出した最強最大のキャラクターである『ゴジラ』はハリウッドでも映画化され、世界に向けて羽ばたいた。柳の下のドジョウは一匹だけではないということを、映画界は繰り返し証明している。魅力的なキャラクターとコンテンツは何度でも再利用される宿命にあり、観客もそれを望んでいるのである。

『バンブルビー』
監督:トラヴィス・ナイト
脚本:クリスティーナ・ホドソン/ケリー・フレモン・クレイグ
出演:ヘイリー・スタインフェルド、ジョン・シナ、ジョージ・レンデボーグ
Jr.、ジョン・オーティス、ジェイソン・ドラッカー、パメラ・アドロン、ステ
ファン・シュナイダー
配給:東和ピクチャーズ
公式HP:http://bumblebeemovie.jp/

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この記事を書いた人

映画評論家

1961年、宮崎県出身。早稲田大学政経学部卒業後、ニッポン放送に入社。日本映画ペンクラブ会員。2006年から映画専門誌『日本映画navi』(産経新聞出版)にコラム「兵頭頼明のこだわり指定席」を連載中。

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