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隣人ガチャにハズれた!と、周囲を悩ませている「隣人」はあなたかも…

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隣人ガチャで周囲の恨みを買ってない?

「隣人ガチャ」という言葉が最近話題となっている。隣人とは、住んでいる住居のお隣さんやご近所のこと。ガチャとは、いわゆる「ガチャガチャ」のこと。あるいはそれを模したバーチャルなサービスのこと。お金を入れ、ハンドルをひねったあと何が出てくるか? アタリ・ハズレが判らないカプセルトイの販売機が元となっている言葉だ。つまり、隣人ガチャとは、隣人に対するアタリ・ハズレを意味する新語・流行語となるわけだ。よい相手に恵まれて生活が快適であればアタリ。そうでなければハズレだ。

ところで、そんな隣人ガチャに「ハズれた!」と嘆く人は世の中に数多い。しかし、逆に自分自身こそが周りにとっての「ハズレ」だった場合、当人がそれを自覚しているケースは案外少ない。「自らは普通に暮らしているつもり。だが、実はその行動に対して周りは迷惑に思っている」――そんな状況は、まさに本人がそれを「普通」と感じているため、指摘を受けるまでなかなか自覚できないことが多いものだ。

賃貸幸せラボラトリーが賃貸マンションやアパートで見聞きしてきた、そんな“自覚されざる”ハズレガチャ行為を一気に挙げていこう。ぜひ、この機会にわが身を振り返り、トラブルを避けるヒントとしてほしい。

1.多種多様、騒音に関するハズレガチャ

足音がうるさい

自覚されない迷惑行為――のチャンピオンだろう。自分の足音がうるさいことに気付いていない人はかなり多い。ズシン、ズシン、と響く音そのものや、廊下や階段をカンカン鳴らすハイヒールなど、悩まされ続けた隣人が、ある日ついにキレてしまい、当人をつかまえて猛抗議……そんな事例が時折耳に入る。

ドアの閉め方が乱暴

深夜・早朝に部屋を出入りする人は特に注意。自身のドアの閉め方が乱暴だったり、雑だったりすることに気付いていない人は、足音がうるさい例と並んでとても多い。ホテルよろしくドアから手を離したまま勝手に閉まるのに任せるのが癖になっている人も、その際ドアが閉まる音が周囲に響きやすいことをぜひ自覚しよう。

郵便受けの閉め方が乱暴

1階エントランス付近の住人をよく悩ませているのがこれだ。取り出し口のフタが閉まりにくい郵便受けは確かに多いが、だからといっていちいちバーン!と乱暴に閉めていたのでは、目の前の部屋の人などはうるさくてたまらない。

爆音のクシャミ

「時々住人が奇声を発している部屋がある。怖い」――ということで、調べてみるとやたらと特徴的で大きなくしゃみの音(声)だったというエピソードもある。もちろん当人に悪気はない。

ひとりでいるはずなのになぜ? 深夜の歓声、笑い声

部屋に友人などを呼んでの話し声や笑い声は、集合住宅での騒音トラブルの定番だ。だが、ときには「隣の人が真夜中にいつもひとりで笑い続けている」「いきなり大声を上げる」といった不気味な苦情もある。何のことはない、あるケースでは、深夜のため周りに気を遣い、ヘッドホンをかけて録画したお笑い番組やスポーツ番組を観ていた帰りの遅い住人が、毎晩のようにひとりで大笑いしたり、歓声を上げたりしていた。

毎朝未明に歌声で起こされる隣人たち

こちらも帰りの遅い住人が自覚なく引き起こした迷惑事例だ。飲食店勤務のこの方、深夜にお酒が入った状態で帰って来るため、マンションのエントランスや廊下で気分よく大声で歌を唄ってしまう。周りは3時、4時といった時間にいつも起こされ、悩んでいたが、唄っている本人にはもちろん悪気はなく、記憶もなかった。

地震? いやいやベッドの揺れでした

単身用の狭いアパートの一室で同棲を始めたカップル。毎晩のように仲良く“ハッスル”していたが、ベッドが隣室との間にある薄い壁に密着していたのがよくなかった。ある日、夜中に激しく壁が揺れ出し、「地震だ!」と跳び起きた隣の部屋の住人。それ以来、無断同棲がバレてカップルがアパートを出て行くまで、週の半分以上は揺れと騒音に悩まされ続けたということだ。

掃除機による壁の乱打

部屋で掃除機をかける際、床に接する隣の部屋との間の壁を無意識のうちにノズル(ヘッド)で乱打してしまう人がいる。自身はあくまで掃除をしているのであって、音を立てているのではないと頭の中で整理(?)がついてしまっているのか、それが迷惑であるとはなかなか気付けない。

窓は騒音の出口

初夏の頃や秋口など、気温が快適なため部屋の窓を開け放つ人も多いが、そこで発生しやすいのが騒音トラブルだ。電話での会話や人を呼んでの話し声・笑い声、テレビやゲームの音など、当人が気付かないまま外まで響き、周囲を悩ませやすい。ご近所の方が怒鳴り込んでくるなどの原因ともなる。

2.クサい、汚い、ちょっとやりすぎ!

タバコはやはり「やめる」のが一番?

ベランダに出てのタバコは、自分の部屋は汚さないが周りに煙が流れて迷惑、苦情の元――これは、いまや多くの人が自覚するようになったことだ。一方、それならば窓を閉め、部屋の中で吸えばいいのかといえば、ここでも注意が必要だ。「隣の換気扇から吐き出されるタバコのニオイにいつも迷惑しています」との結果になることもよくある。

ガラガラうがい、カーッとタン吐き

「アパートの裏側1階テラスの先の路地にうがいの水を吐く人がいる。うるさいし汚い」「エントランスを出入りするとき、必ず大きく咳払いし、地面にタンを吐く人がいる。気持ちが悪くて」……たしかにうんざりだが、いずれもやっている本人にとっては長年の習慣で悪気のないことだった。ジェネレーションギャップもあったようだ。

やりすぎガーデニング

ベランダ、あるいは1階テラスの――「土ぼこりがひどい。原因はお隣のガーデニングです。好きなのはわかるがちょっとやりすぎ。まるで森みたいになっている」……。飛んでくる土や葉で排水口が詰まらないように、隣人が一生懸命掃除をしている例があったりもする。

3.そこはみんなの共用部分ですよ!

玄関ドア前を物置に。周りはストレス、不安

汚れたビニール傘をドアの外側に何本も下げっぱなし……便利だからと仕事道具や遊び道具をいつも部屋の前に放置、いつしか山のように……。それでも当人曰く「お隣の迷惑にならない位置までにちゃんと納めているから大丈夫」……いや、それは違うのだ。隣人はそれを見て、共用部分を堂々と私物化する行為への怖れを感じ、そういう人間がそばに住んでいることでのストレス、あるいは不安を抱くのだ。

集合ポストを浸水させてクレームに

郵便受けを普段から開けることなく、いつも郵便物やチラシでいっぱいにしていたアパートの学生入居者。「だらしないけど誰にも迷惑はかけていないだろう」と、無関心でいたところ、ある日管理会社から「苦情が来ている」と連絡が。差し入れ口から溢れた郵便物やチラシに雨がしみ込み、それが当人の郵便受けの中を水浸しにしていただけでなく、別の部屋の郵便受けにも波及。長い期間にわたりかなりの迷惑を及ぼしていたとの顛末だ。

4.自覚なく生み出されることもある最大のハズレガチャ……「汚部屋」

害虫が次々侵入!

集合住宅で時折発生、当人にとっての普通の生活が、周りの迷惑になるもっとも深刻なものといえばそれは「汚部屋」だろう。汚部屋のあるアパートやマンションにうっかり住むと、ときに大変なことになる。汚部屋のドアや窓が開くたびに周囲に悪臭が漂ったり、汚部屋で大量発生した害虫が他の部屋に次々侵入するといった恐ろしいことが起きたりもする。(千匹単位が部屋に巣食っていた例もわれわれは見ている)

もちろん、周りに迷惑をかけていることを本人がちゃんと自覚しているケースもあるが、通常、その人ひとりではもはや事態を収拾できなくなっている。汚部屋が生まれる理由として、心の病気や障害が少なくないことが、その大きな理由となるからだ。

自分の部屋が汚部屋化してきていると自分で気付けるならば、その人はまだ幸いといえる。早く誰かに相談し、周囲に迷惑が及ばないうちに解決を図りたい。

(文/賃貸幸せラボラトリー)


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編集者・ライター

賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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