ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

スムーズに入居まで進めるために

賃貸借契約の流れと必要書類を知っておこう(2/2ページ)

秋津智幸秋津智幸

2016/02/18

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

入居審査から鍵の引き渡し

(4)入居審査
 大家さんや物件の管理会社、保証会社などによる入居審査に必要書類を提出してから2~3日程度かかります。

申し込み時に提出した書類をもとにした入居に適しているかの審査です。
勤務先の状況(在籍確認を行うことが多い)、家賃と収入のバランスや連帯保証人の負担力などが審査の対象となります。

本人以外でも連帯保証人が不適格で、保証会社の利用が必須になることもあります。その場合は保証会社の費用が増えます。


(5)賃貸契約
 入居審査が通れば賃貸契約へと進みます。賃貸借契約でも重要事項説明と契約説明が行なわれ、質疑応答の後、調印を行ないます。賃貸住宅では、契約日(正確には家賃発生日)までに以下の費用を支払い、その入金確認後に鍵を受け取ります。

 入居(契約)時に必要な費用は以下の通りです。

・敷金、礼金
・仲介手数料
・火災保険料
・当月分家賃(日割り)と翌月分家賃
・鍵交換代や消毒料など
・保証料(保証会社利用の場合)

(6)鍵の引き渡し、入居
早ければ、契約の当日または家賃発生日に不動産会社や大家さんからから鍵を受け取り、入居となります。

念のため用意しておくといいもの
 不動産会社や物件によって必要書類は異なりますので、物件が決まったら、事前に確認します。

(1)収入の証明
 安定した収入があることの証明として、源泉徴収票や納税証明書、確定申告書などの提出を求められることもあります。連帯保証人を立てる場合、必ず収入証明が必要になるますので、事前にお願いしておきましょう。

(2)銀行引き落としの場合
 家賃が銀行引き渡しの場合は銀行口座と銀行の届印が必要になります。事前に家賃の支払い方法を確認し、必要な場合は口座の開設手続きをすませておきます。

(3)学生の場合
 入居者が学生の場合、必要書類も増えます。学生証、保護者の住民票、保護者の所得証明証などが必要になるのでお願いしておきましょう。未成年だとほぼ間違いなく保護者が契約することになりますので確認しておきます。

(4)入居者が複数の場合
 契約者(入居者)本人だけでなく、入居者全員の住民票を求められるので事前に確認しましょう。

必要書類と費用の準備は余裕を持って

契約時には数十万円と大きな金額が必要になります。希望家賃では初期費用はどのくらいになるのか計算し、かなり前から準備しておく必要があります。印鑑証明や収入を証明する書類など役所に行く必要があるものや用意に時間がかかるものもあるので準備できるものは事前に用意しておきましょう。

 

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント

公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、AFP、ファイナンシャルプランニング技能士2級。 神奈川県住宅供給公社にて、分譲マンション、一戸建・宅地分譲、高齢者住宅等の新規不動産販売部門に従事した後、同社賃貸部門にて賃貸物件の募集、管理業務に従事する。その後、不動産投資専門の仲介会社を経て、不動産コンサルタントとして独立。 現在は「不動産サポートオフィス」の代表コンサルタントとして、自宅の購入、不動産投資、住み替え、融資など多岐にわたる不動産に関する相談・コンサルティングを行なう。その他、不動産業者向けの研修や各種不動産セミナー講師、書籍、コラム等の執筆にも取り組んでいる。 主な著書に、「貯蓄のチカラ~30歳からのおカネの教科書」(朝日新聞出版)、「失敗ゼロにする不動産投資でお金を増やす!」「賃貸生活A to Z」(アスペクト)がある。

ページのトップへ

ウチコミ!