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契約書はこのポイントを確認しよう

賃貸借契約の内容について知っておきたい基礎知識(1/2ページ)

秋津智幸秋津智幸

2016/02/18

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重要事項説明書と賃貸借契約書の違い

不動産の契約では、契約前に行なう「重要事項説明」と「契約説明」の2段階の説明があります。

重要事項の説明は「重要事項説明書」を使って必ず契約前にしなければならないと法律で定められています。この重要事項説明では、対象となる不動産の権利関係(誰が貸主か、どういう権利で不動産を所有しているかなど)やその不動産がどういった法律で規制されているか、建物がどういったものか、設備やインフラがどうなっているか、などなど、本当に不動産についての重要なことが説明されます。

なお、この重要事項説明は必ず宅地建物取引士の免許を持った人が説明しなければならないとこになっています。

一方、契約書には契約条件が書かれ、その約束事にしたがって賃貸借されます。契約条件としては、家賃がいくらか、その支払い方法や支払いが遅れたときの罰則やその住宅で禁止されていること、契約更新や退去時のことなどが書かれています。ちなみに契約説明は宅地建物取引士でなくても行なってよいことになっています。

賃貸借契約をめぐるトラブルは少なくない

重要事項説明書や契約書には、不動産の専門用語や法律用語など、むずかしい言葉が多く使われています。契約更新や退去時にかかる費用についてなどお金にかかわる内容も多いのできちんと理解しておく必要があります。

金銭問題や生活上の問題など賃貸借契約をめぐるトラブルは少なくありません。あとから、「こんなはずじゃなかった」とか「知らなかった」と頭を抱えることになってしまったり、他の入居者や管理会社や大家さんとトラブルになってしまったりといったことのないように、賃貸契約について最低限知っておくべきことを押さえておきましょう。

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この記事を書いた人

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント

公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、AFP、ファイナンシャルプランニング技能士2級。 神奈川県住宅供給公社にて、分譲マンション、一戸建・宅地分譲、高齢者住宅等の新規不動産販売部門に従事した後、同社賃貸部門にて賃貸物件の募集、管理業務に従事する。その後、不動産投資専門の仲介会社を経て、不動産コンサルタントとして独立。 現在は「不動産サポートオフィス」の代表コンサルタントとして、自宅の購入、不動産投資、住み替え、融資など多岐にわたる不動産に関する相談・コンサルティングを行なう。その他、不動産業者向けの研修や各種不動産セミナー講師、書籍、コラム等の執筆にも取り組んでいる。 主な著書に、「貯蓄のチカラ~30歳からのおカネの教科書」(朝日新聞出版)、「失敗ゼロにする不動産投資でお金を増やす!」「賃貸生活A to Z」(アスペクト)がある。

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