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節分天井彼岸底――緊急事態宣言明けの3月7日以降、東京五輪開催決定で五輪銘柄が反転か(2/2ページ)

望月 純夫望月 純夫

2021/02/08

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2020年の投資信託の運用実績から読み解く21年の方向性

昨年1年の投資信託の運用成績を調べると、DIAM新興市場日本株ファンド(アセットマネジメントOne・岩谷渉兵氏)が断トツの1位で+86.1%、13年間で22倍という驚異のパフォーマンスをたたき出した。

2位はダイワ新興企業株ファンド(大和アセットマネジメント・椎名諒氏)で+45%だ。同氏は運用する6つの投信が全て好成績である。

3位はザ・2020ビジョン(コモンズ投資顧問・伊井鉄郎氏)で+43.6%、同氏は創業経営者として起業家目線で投資判断。4位はミュータント(日興アセットマネジメント・北原淳平氏)で+22.7%、担当者がチーム入りしてから基準価格がウナギのぼりだった。

残念ながら、1位のDAIM新興市場日本株ファンドは新規の申し込みを受け付けていない。岩谷氏の組み入れ銘柄は、特別なものはない。組み入れも上位はスマレジ、ラクスル、Sansan、カオナビ、ユーザーベース、メドレー、ライフネット生命、セレス、ティーケービー、セルソースで約60%弱である。同氏の企業取材の特徴は有事の時で、09年のリーマンショック、20年3月のコロナショック後は集中して取材をしている。長期の目線で見ていることから、株価が低迷している時も持ち続け、その時々で保有のウエイトは変えるが、保有株がガラリと変わることはしていない。

過去の例では、医療関係者に製薬会社の情報を提供するエムスリーは株価が80倍になった。ほかに同氏が運用に携わっているファンドは未来変革日本株ファンドで3年連続好成績を残している。販売先はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブドットコム証券、みずほ証券である。

コモンズ投信の伊井氏は、コロナで大きく落ち込んだ空運や陸運、また時代をリードする新エネルギーにも注目し、保有株バランスを変えていく戦略のようだ。

なお、実際に購入する際は、各投資のファンドマネージャーの投資方針をチェックしていただきたい。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたものです。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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この記事を書いた人

コンサルタント、ラジオパーソナリティ

1971年慶應大学法学部卒、同年山一証券入社。1985年新本証券国際部入社、パリ駐在員事務所長を経て企業部にて新規公開企業の実務に携わる。 1998年退職後、コンサルタントとして独立。著書に『株をやさしく教えてくれる本(あさ出版)などがある。フジサンケイビジネスアイ株式初級講座、ラジオ日経の「株式宅配便」のパーソナリティを務める。

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