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増える災害で考える

火災保険のプラン設計で押さえておきたい5つのポイント(3/3ページ)

平野 敦之平野 敦之

2018/10/23

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Point4 火災保険の保険期間と免責金額設定

火災保険の契約は最長10年間です(地震保険は最長5年)。長期契約かつ保険料の支払いを一括払いにすると安くなります。

現在の火災保険は、すべての補償に免責金額(自己負担額)を0万円から10万円程度まで自由に選べるケースが増えています。例えば5万円で設定すれば火災や床上浸水、盗難など損害額のうち5万円は自腹になりますが、その分保険料は安くなります。なお、住宅火災保険や住宅総合保険など旧来タイプの火災保険は、風災・雹災・雪災の補償に20万円以上の損害が発生した際、自己負担なしに保険金を支払うという条件になっています。現在の火災保険では一部の損保で風災等に類似の条件を選択することができます。所在地や建物構造などを考慮して、一定金額までは自費で修理するという考え方ができるならこうした部分を調整してみましょう。

Point5 必要な補償設計はどこで見分けるか

火災保険のプランを設計、あるいは選ぶ際のポイントは次のとおりです。

・住まいの周辺の立地によるリスクなどを国土交通省のハザードマップの確認(建物構造も考慮する) 

国土交通省ハザードマップ:https://disaportal.gsi.go.jp/

・保険目的(建物・家財)の選択

・評価額のチェック、許容できる免責金額の設定、補償内容、契約期間を決定(長期契約ほど安い)

この流れで進めながら、最終的には予算とのすり合わせをして落としどころを探してください。なお、火災保険や地震保険は改定が続いていることから、長期契約した場合でも改定動向はチェックするようにしてください。

 

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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