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新しい二地域居住を実践する3つのケース

高齢化、介護問題もなんのその!? “親世帯と楽しむ週末田舎暮らし”という新しいカタチ(1/4ページ)

馬場未織馬場未織

2017/06/15

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子育て期を終えて見えてきたものとは?


(c) beeboys – Fotolia

「子育てを自然のなかで」という思いから始めた、わたしたち家族の二地域居住。10年以上経ち、家族の状況もだいぶ変化してきています。

そう、子育て期というものは、渦中にいるときは永遠のように感じますが、実はあっという間に過ぎゆきます。そして、子育て期を抜け出すと徐々に見えてくるのが、親たちの介護です。

介護とまでいかなくても、以前よりも心許ない状態になった親について、少しずつ心配になっていく時期に突入していくのですね(うちはいまココ)。

周りの40〜50代の友人の間でも、「子どもの世話を頼めなくなった」「がんばって月に数度は実家に戻る時間を確保している」「手続きなど複雑な事務作業はもう無理みたいだから、かわりにしてあげないと」というように、親にお世話になっている状態から、お世話をする状態へとシフトしていくケースが多くみられます。

(関連記事)
だから私は田舎を選ぶ。「自然のなかで子育て」をしたくなるワケ

移住せずに二地域居住をしばらく続ける理由のひとつ

これまでは、自分と自分の家族の予定を四方睨みつつ暮らしをつくっていて、それだけでもけっこうなボリュームだなと感じているところに、「親」という新たな気がかりが増えるわけです。そして、同じ“お世話をする”といっても、子育てとは勝手の違う日常のつくり方があります。

よく、「移住しないんですか?」という質問をされ、「二地域居住をしばらく続けるつもりです」と答えていますが、理由のひとつとして、近い将来に親の介護を引き受けるだろうという事情があります。

誰がどんな時期にどんな状況になるのかわかりませんが、可能な限り「大丈夫だよ、何かあったらすぐ行くよ」という言葉がかけられるようにしておきたいところ。子育てとは趣きが異なりますが、この半分腰の浮いた状態をキープする感覚だけはちょっと似ているのかな、なんて思っています。

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この記事を書いた人

NPO法人南房総リパブリック理事長

1973年、東京都生まれ。1996年、日本女子大学卒業、1998年、同大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。2014年、株式会社ウィードシード設立。 プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約250往復以上する暮らしのなかで、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。 メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営、南房総市の空き家調査などを手掛ける。 著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

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