ミキサーとスロージューサー、”体にいい”ジュースができるのはどっち?(2/2ページ)
桑田 唯
2016/07/26
スロージューサーはゆっくり絞るので酵素を壊さない!
ところで、スロージューサーでつくるジュースは健康によいといわれています。これはなぜなのでしょうか?
生の果物や野菜には、さまざまな酵素が含まれています。酵素には、消化を助ける役割や、体の代謝を促進させる役割があり、人間の体内でつくられる酵素もあります。しかし、体内でつくられる酵素には限界があるので、野菜や果物から酵素を摂取するのがよいといわれています。
スムージーやジュースを飲むことで野菜や果物を手軽に摂取できるのですが、実は酵素は熱に弱く、一定の温度以上になると酵素の効果がなくなってしまいます。ところが、一般的なミキサーは刃が高速で回転するため、その際に熱が発生し、酵素が破壊されてしまうのです。
その点、スロージューサーなら回転が低速なので熱が発生せず、酵素を壊さずにジュースにできるというわけです。これがスロージューサーが健康的と言われている理由なのです。
さらに、ジュースをつくる過程で空気が混ざりにくいため、酸化が起こりにくく、野菜や果物の旨みや甘みが損なわれにくいというメリットもあります。
食物繊維を一緒に取りたいならミキサーを
酵素を生きたまま摂取できるスロージューサーですが、その半面、野菜や果物の食物繊維は絞りカスとしてジュースとは別に分けられてしまいます。
食物繊維は腸のなかを掃除してくれる役割もあるので、食物繊維もジュースと一緒に取りたい! という場合は、果物や野菜をまるごと摂取できるミキサーを使うのがおすすめです。もしくは、絞りカスをハンバーグやカレー、パスタなどに混ぜれば無駄なく野菜を使えますよ。
また、食物繊維が入っていると腹もちがよくなるため、ダイエットにはミキサーで作ったスムージーの方が向いているかもしれません。
以上、スロージューサーとミキサーの違いやメリットをご紹介いたしました。
このほかにも、スロージューサーはミキサーよりも静かなので、早朝や夜でも時間帯を気にせずに使いやすいというメリットもあります。ただ、どうしてもミキサーよりも時間がかかってしまうというデメリットもあるため、自分のライフスタイルやジュース、スムージーを飲む目的に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
インテリアコーディネーター
大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。