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築100年の歴史ある洋風建築もたった100円!

480坪の一戸建てがたったの1円!? 前代未聞の「1円不動産」(2/2ページ)

高橋 洋子高橋 洋子

2016/06/16

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1ヘクタールの田んぼつきの一戸建てが1円!


490坪、1ヘクタールの田んぼつきの家が「1円」

驚くべきは、100円不動産のなかには、1円の家もあることです。

実際に、築140年ほどの490坪ほどの大きな家が1円で売られました。それも、1ヘクタールほどの広さの田んぼつき。

ただし、雨漏りをしていたほか、何よりも田んぼがあるため購入するには農地法の許可が必要になり、誰でも買えるというわけではありませんでした。

農地法の許可をもらうためには、農業について知識があり、しっかり農地を管理できること、さらに、田んぼの世話ができる距離に住んでいることが条件になります。当初は、買い手がみつからず、不動産屋さんも「手におえない」状態でした。

そこで『100円不動産』では「1円」の不動産鑑定評価を行ない、1円でホームページに掲載しました。すると、近くの農園業の方から農園の社宅にしたいという問い合わせが入り、購入決定となったのです。

ほかにも、ユニークなケースでは、「竹林」が1円で売られた事例もあります。竹林を購入した人は、豚を放牧させて利用しています。竹林に生えている草や竹の子が豚のエサになるそうです。

『100円不動産』を手がける「NPO法人とやまホーム管理サービス」は、多くの建築士や不動産鑑定士、宅地建物取引士、内装業者や解体業者など技術者のボランティアで構成されています。メンバーで空き家の掃除や改修工事を行ない、空き家を使える状態にして売却。空き家や空き地の定期巡回サービスを手掛けています。

ちなみにいまどんな家が売られているのか、インターネットで見ることができます。興味を持たれた方はいますぐ、『100円不動産』をチェック!

 

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この記事を書いた人

暮らし研究所エメラルド・ホーム代表

暮らしのジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 1979年岐阜県生まれ。 情報誌の編集、フリーライターを経て現職。空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、お得なマネー情報の研究に目覚め、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。講演・執筆・FP相談を通じて、家探しの基本から中古住宅の価値向上とリノベーションの魅力を伝えている。空き家活用に関するセミナーは3年でのべ2000名が参加し、「わかりやすくて、おもしろい。勇気がもらえる」と幅広い世代から好評を得ている。著書に『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)、『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)など。

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