ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

工事の進め方と注意点(2)

リフォーム工事中、何か疑問を感じたらその場で確認する(2/2ページ)

森田祥範森田祥範

2016/03/21

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

追加工事を職人さんにお願いするのはNG

リフォーム工事中に追加工事を依頼するとき、絶対にやってはならなのが、現場の職人さんに直接依頼すること。

たとえば、内壁を仕上げていた左官職人さんに、「ついでに外壁の傷んでいるところもお願いします」と頼んだり。あるいは、浴室で混合栓を取り付けている水道業者さんに、「ついでにキッチンの水漏れも見てください」とお願いしたり。

職人さんや施工業者に何か作業してもらう場合は、必ず手間賃が発生します。また、追加される作業内容によって、材料費も新たに発生します。あなたは「ついでにお願いします」と気軽に頼んだつもりでも、後から予想以上の費用を請求される場合があります。

また、そこで作業している職人さんや施工業者が、追加工事の適任者であるという保証はどこにもありません。職人さんがその場の判断で適当に作業した結果、後から不具合が見つかる場合もけっこう多いのです。その場合は補修が必要になりますが、その分の費用について、あなたはどこにも請求できません。そもそも、正式な契約を結ばず、こっそり工事を発注した、あなたの落ち度になるからです。

リフォームの追加工事を依頼する場合は、たとえどんなに小規模な作業でも、必ず営業担当者に電話して、直接依頼してください。

写真記録の有効性

リフォーム前、リフォーム工事中、工事完成時等の各工程を写真に収めましょう。これは記念になるだけではなく、後々施工記録として参考になるケースがあります。将来設備機器の故障や配管の不具合が発生した時などに参考になるからです。いまは写真なども現像することなくデジタルデータとして保存ができるので、場所もとりません。

また工事写真を撮るという行動が担当者や職人の緊張感を生み、結果的に丁寧な仕事につながります。もちろん作業の邪魔になったりするのはご法度ですが。

ずっとつきっきりでなくてもいいので、昼食や休憩時間などを利用して撮影しましょう。ポイントは「記念にしたいから写真を撮らせてください」と最初にお願いしておくことです。

ぜひトライしてみてください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

モリタマネジメント株式会社 代表取締役

宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、ファイナンシャルプランナー、増改築相談員、二級建築施工管理技士。 LATUバリ建築スクール(インドネシア、バリ)ディプロマ取得。 1952年生まれ 兵庫県出身。早稲田大学卒業後、積水ハウス株式会社に入社、特建事業部(ゼネコン部隊)に配属。主に土地所有者の土地有効利用を中心とした営業に18年間従事する。また自社集客手法の独自企画や金融機関等のセミナー講師も務めて実績をあげる。 在籍期間の完工実績棟数は387棟。全国特建事業部表彰(特建営業300人中1位)、社長表彰(全社営業3800人中2位)、全社チーム別獲得粗利益表彰(全社全900チーム中1位)などの記録多数。退職するまでプレーイングマネージャーにこだわり続けた。 94年に建築リフォーム会社を設立し、現在まで22年間でテナントビル・マンション、店舗、住宅などのリフォーム工事を中心に約4000件余を完工。不動産の事業化プランニング、賃貸収益物件 (テナントビル、マンション)や店舗の収益最大化手法には定評があり、不動産オーナーの熱烈なファンが多い。 2009年、中小企業コンサルを目指して「ナニワの再建屋」桂幹人の門をたたき薫陶を受ける。桂幹人の実践的コンサルティングと自らの経験とを融合させた「モリタメソッド」を完成した。11年、多くの事業家を実践指導し、新たな事業を創る実践コンサルティングを開始、賃貸ビル・マンションオーナーの満室セミナー、工務店の脱下請け事業構築セミナー、中小企業経営者の新規事業構築勉強会(実践的指導)主催。また経営者、営業幹部の個別コンサルティングも行なっている。 指導先業種は、建設業、工務店、リフォーム会社、鉄工所、内装業、建設資材問屋、自動車輸出入業、子ども服セレクトショップメーカー、自費診療専門整体院チェーン、ブライダルを手がける呉服店、ヒーリングサロン、多店舗展開の美容室、大阪黒門市場マグロ専門店、デザイン事務所の新規事業支援等多岐にわたる。

ページのトップへ

ウチコミ!