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失敗しない家具・インテリアの選び方(2)

床座用の座卓、ローテーブルを選ぶときのポイント

桑田 唯桑田 唯

2016/02/08

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ソファ用のテーブルと間違えないように注意!

家族でちゃぶ台を囲んで食事をとるというのは、なんだかほっこりする光景です。ひとり暮らしの場合は、座卓やローテーブルを食事をとるスペース兼、作業をするスペースとして使いたいという方も多いのではないでしょうか。

今回は、使いやすい座卓・ローテーブルの選び方をご紹介します。

座卓やローテーブルを買うときにまず注意していただきたいのが、ソファと一緒に使用するコーヒーテーブルと間違えないようにすることです。

ソファ用のコーヒーテーブルのこともローテーブルと呼びますが、床で座る際に使うためのテーブルと比べて高さが高いものが多く、床で座って使うととても使いにくいこともあります。特に海外では床に座るという文化はあまりないので、海外ブランドのローテーブルはほとんどがソファで使うことを想定してつくられています。
ソファ用のテーブルは、店頭ではソファと一緒に置かれていることが多いので間違えることはないと思いますが、ネット通販などで買う場合は、テーブルの高さをチェックしてみてください。

使いやすい座卓の高さは、約30〜35センチメートルといわれています。一方、ソファ用のテーブルは38〜40センチメートルのものが多く、数センチの差ですが床座で使用すると少し違和感を感じてしまいます。

また、ソファ用のテーブルは、天板の下に収納スペースがついているものが多く、足を伸ばして入れられないことも。デザインは可愛くても座卓には向いていない場合が多いので、もしソファ用のテーブルを座卓として使いたい場合は、しっかり吟味してください。

座卓の形と必要な大きさ

座卓は、椅子がなくても簡単に席数を増やすことができるのが大きなメリットです。かといって小さいテーブルだと、食器を置くスペースがとても狭くなってしまうので、来客の人数も予め想定して、座卓の大きさを選びましょう。

ひとり当たりの食事スペースは、ダイニングテーブルと同じく、幅60センチメートル、奥行き40センチメートル以上あると快適です。ですから、4人用の四角いテーブルなら120センチメートル以上の幅が必要となります。円テーブルの場合は4人用だと90センチメートル以上、6人用だと120センチメートル以上を目安にしてみてください。

四角いテーブルは、スペースを効率的に使え、直線でかちっとした雰囲気になるのがポイント。円テーブルは、四角いタイプよりも面積を多くとってしまいますが、角がないため場が和む効果もあり、席も詰めやすいので大人数で座りやすいです。

視線が低くなるため、もともと圧迫感のない空間に仕上がる床座のスタイルですが、円テーブルだとその効果をより強めることができるのも特徴です。

脚が折れるタイプにするか、固定タイプにするか

ダイニングテーブルと比べて、座卓は移動させやすいのが使いやすい点ですよね。特に、脚が折れるタイプだと、使わないときに収納できるのでさらに便利です。

脚が折れるタイプには、脚が4本とも個別に折れるものと、2本がセットになって片方ずつ折れるタイプのものがあります。2本がセットになったタイプのほうが強度が強いので、広めのテーブルはこのタイプのものが多いです。また、脚が折れるタイプは持ち運ぶことも考慮されているため、比較的軽く持ち上げやすいのもポイントです。

一方、脚が固定されているタイプのものは強度がしっかりしており、6人以上で使えるような大きめのテーブルに多く見られます。固定タイプは重量が重い場合もあるので、頻繁に移動させたい場合は、重量もしっかりチェックしておきましょう。

以上、座卓・ローテーブルの選び方をご紹介しました。座卓は、部屋がフレキシブルに使えること以外にも、初期コストが安いのも嬉しいですよね。

どうしても高さが30〜35センチメートルよりも高めの座卓を買いたい場合は、厚みのあるクッションや座椅子を利用すれば、違和感なく使えると思いますよ。

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター

大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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