ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

リフォーム予算と費用の賢い決め方(5)

階下への防音対策にかかる費用は?(3/3ページ)

森田祥範森田祥範

2016/01/30

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

マンションの床材をどうするか

ここで、マンションの防音にもふれておきましょう。

マンションでも、床のリフォームは可能です。ただしマンションの場合、騒音から近隣トラブルに発展するケースが頻出しているため、管理組合の規約などで、床のリフォームに一定のルールを定めているところが多いようです。

たとえば、床のリフォームをする場合、フローリング材には遮音性能の高いもの、具体的には「L40のものを使うこと」などが義務づけられていたりします。

L値とは衝撃音の遮音性能を表すときの尺度で、L40は椅子の移動音や物の落下音がほとんど聞こえないレベル。L45はそれらが小さく聞こえるレベル、L50はそれらが普通に聞こえるレベル。

ちなみに、L40のフローリング材で床を張り替える場合、6畳で約20~25万円の費用がかかります。

古いマンションの場合、床はコンクリートに直張りされていることが多く、階下への音漏れには特に気を遣わなければなりません。床のリフォーム時は管理規約をチェックするだけでなく、階下の住人の了解を得られるよう、誠意をもって対応しましょう。

 

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

モリタマネジメント株式会社 代表取締役

宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、ファイナンシャルプランナー、増改築相談員、二級建築施工管理技士。 LATUバリ建築スクール(インドネシア、バリ)ディプロマ取得。 1952年生まれ 兵庫県出身。早稲田大学卒業後、積水ハウス株式会社に入社、特建事業部(ゼネコン部隊)に配属。主に土地所有者の土地有効利用を中心とした営業に18年間従事する。また自社集客手法の独自企画や金融機関等のセミナー講師も務めて実績をあげる。 在籍期間の完工実績棟数は387棟。全国特建事業部表彰(特建営業300人中1位)、社長表彰(全社営業3800人中2位)、全社チーム別獲得粗利益表彰(全社全900チーム中1位)などの記録多数。退職するまでプレーイングマネージャーにこだわり続けた。 94年に建築リフォーム会社を設立し、現在まで22年間でテナントビル・マンション、店舗、住宅などのリフォーム工事を中心に約4000件余を完工。不動産の事業化プランニング、賃貸収益物件 (テナントビル、マンション)や店舗の収益最大化手法には定評があり、不動産オーナーの熱烈なファンが多い。 2009年、中小企業コンサルを目指して「ナニワの再建屋」桂幹人の門をたたき薫陶を受ける。桂幹人の実践的コンサルティングと自らの経験とを融合させた「モリタメソッド」を完成した。11年、多くの事業家を実践指導し、新たな事業を創る実践コンサルティングを開始、賃貸ビル・マンションオーナーの満室セミナー、工務店の脱下請け事業構築セミナー、中小企業経営者の新規事業構築勉強会(実践的指導)主催。また経営者、営業幹部の個別コンサルティングも行なっている。 指導先業種は、建設業、工務店、リフォーム会社、鉄工所、内装業、建設資材問屋、自動車輸出入業、子ども服セレクトショップメーカー、自費診療専門整体院チェーン、ブライダルを手がける呉服店、ヒーリングサロン、多店舗展開の美容室、大阪黒門市場マグロ専門店、デザイン事務所の新規事業支援等多岐にわたる。

ページのトップへ

ウチコミ!