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環境アレルギー対策で、さらに健康増進! 第19回「化学物質過敏症とは」(1/2ページ)

加藤 美奈子加藤 美奈子

2021/08/25

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イメージ/©︎nito500・123RF

化学物質過敏症という病気をご存知でしょうか? 環境省などでは「本態性多種化学物質過敏状態」と表現しています。簡単に説明すると、特定の化学物質に対し体が過敏に反応するというものです。

症状は鼻水、鼻づまり、頭痛、めまいなど、さまざまで、軽度なものから重度なものまであります。一般の人にとってはなんでもないような化学物質の量さえも、過敏症の人にとっては健康に影響を及ぼします。また「無香料の消臭剤」と説明された商品でも、揮発する化学物質で具合が悪くなる方もいます。

もう少し詳しく説明します。

化学物質過敏症の概要

「定義」
かなり大量の化学物質を体内に浴び、急性中毒症状が現れた後か、微量ではあるが長期にわたり体内に入った場合、化学物質に対して寛容を失い、微量の化学物質が再び入った場合に症状を起こす。

「症状」
持続あるいは反復する頭痛、筋肉痛、持続する倦怠感、疲労感、微熱、下痢、思考力の低下、精神不安定、感覚の異常などがあります。また臭いに対して過敏になりやすい。

「誰が提唱したのか」
1987年、エール大学呼吸器内科のコーレンらは多種化学物質過敏症という名称を提唱し、呼吸器を中心とする労災患者を集めて紹介したのが最初です。

「現在の認識」
厚生労働省では、病名として化学物質過敏症(CS)が使用されています。WHO「ICD―9Code:N995.3」には特別に識別された毒物による中毒作用として化学物質過敏症が記載されています。空気中に含まれる微量の化学物質が人にどのような影響を与え、なぜ発症するかなどの仕組みついてはまだ分かっていません。また、診断方法や治療方法なども確立されていません。

「治療法」
治療できる専門病院は全国でおよそ10カ所程度あります。病院では化学物質過敏症なのか、そうでない病気なのかの検査を行い、診断します。その結果、医師の指示で薬物、漢方薬、ビタミン剤などが処方や、酸素吸入など症状に合わせて行います。

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この記事を書いた人

春日井環境アレルギー対策センター 代表

子どもがアレルギー起因の喘息で入退院を繰り返した経験から、2011年にアレルギーをもつ子どもの育児をサポートする任意団体を設立。2018年、春日井環境アレルギー対策センターを設立し、健康住宅建築や既存建築物の空気質測定、室内空気環境品質検査認証などを中心に事業展開。アレルギー患者を一人でも減らすべく日々活動している。資格:看護師、環境アレルギーアドバイザー、シックハウス診断士

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